映画『篤姫ナンバー1』

宿直明けの本日、結局3日連続で出勤したけれど、まあGW前半の3連休最終日くらい休みの日らしいことしようと思って新宿タカシマヤタイムズスクエア近くの店でソフトクリーム食べて紀伊国屋書店で漫画買って、その足で歌舞伎町にある新宿ミラノ座3へ赴き、石川さんがお姫様演じるこちらの作品を観てまいりました。のでちょいと感想など。(一応ネタばれ注意)
・やー上演館のミラノ座3、ある意味すごい映画館らしい映画館だった。ゲーセン通り抜けたところにある館内に向かうエレベーター付近では朝の掃除したばかりだからかなんちゅーか雑居ビルらしい消毒薬の匂いが漂い、乗ったエレベーターはこれまた古式ゆかしい丸い押しボタン式、チケットもぎってもらって入った場内もいわゆるシネコン的な事前予約可能で座席指定アリとかじゃなく、完全自由席。しかしパンフは売ってたしポップコーンも(作りおきだけど)買えたし座席もゆったりしてたんで何だかんだいってリラックスして鑑賞できました。
・で、内容ですが、えーとパンフレット参考にストーリーをかいつまみますと、

嘉永6年(1853年)、島津藩主、島津斉彬の養女となり徳川家への輿入れのため江戸に向かう最中だった篤姫(石川さん)。しかし彼女は決められた婚礼に抵抗し箱根山中で逃走、世話係のタエ(中澤姐さん)とくノ一のミツ(とっきーさん)に富士山の見える草原で追いつかれるもいやじゃーと駄々こねてるとちょうど見えていたほうき星から不思議な光が。なんと、彼女たち3人はタイムスリップしてしまったのだ!
一方、藤山興産という会社の跡取り俊太郎という男性がその近くで親同士の進めた見合い相手と会ってた(しかし断った)帰り道、ちょうど道路に出てきてた3人を車で轢きそうになってしまいミツに首を刀で斬られそうになるという事件が。しかし何とか逃げ出す俊太郎。一方、その近くでほうき星を観測に来た若いカップル、里美(佐藤寛子さん)と雄介(山崎裕太さん)、彼ら2人がちょっとイイ雰囲気になりかけた時に背後に出没する3人。ビックリする2人だったが何だかんだで3人を自分達のマンションに連れ帰り、居候させてあげることにする。
で、その里美が勤めてるのが銀座の高級クラブでそこでマネージャーやママ(秋本奈緒美さん)に気に入られ、オモシロそうじゃの、とホステスとして篤姫ちゃんが働くことになって、言葉遣いとかでちょっと混乱もあったりお店ナンバー1のアミ(吉澤さん)にはいい目で見られなかったりしてるけど九州のおっちゃんに気に入られて焼酎飲み比べしたりして(そして勝ったりしちゃって)などそれなりに馴染んできたころ、箱根で会った俊太郎がお店に来て、何か知らないけどすごい態度わるくてなだめようとする里美を突きのけた俊太郎にカッとなった篤姫が思わず彼の頬を叩いちゃって、そしたら「お客様に謝りなさい!」とアミにビンタされちゃって、その後ママを含めて話し合うもアミの言葉にカッとなって自分が「なんば〜わん」になってやる!と勝負持ちかけちゃう篤姫。その日から指名対決がスタート。
しかし里美と店を出たところで俊太郎が声をかけてきて、2人に頭を下げ、後日改めて謝りたいと名刺を。その食事の席で、わざと親の進める婚約をご破算にするためあんな騒ぎを起こした、と説明する俊太郎。彼は義理の両親への恩義を持ちつつも本当は料理の道に進みたい、との話を篤姫にし、自らの境遇もあって篤姫はそんな彼に惹かれていく。
一方で、タエに元の時代に帰れるか相談された居候先の雄介は彼女達が現れたのが自分達が観測していたほうき星、エメール彗星が接近していた日であることから、もう一度彗星が地球に接近する2ヵ月後に同じ場所に行けば元の時代に帰れるのでは?と考え付く。しかしこの時代に愛着を覚えてきた篤姫は…。

・とまあ、ね、この後の展開、想像できるでしょ?という感じではあるのですが、でもいわゆる“ベタドラマ”好きな人は楽しめると思うし、それに細かいとこにもかなり気配られてて面白く観れました。カメオ出演つんくさんも一度のみならず2度3度登場して、(そしてその度とっきーさんの○○○にやられる)よっすぃ〜さん演じるライバルも一本筋の通った女性だし、俊太郎の料理に関する思い出(母の作ったオムライス)のエピソードとか、そのエピソードがラストの場面に繋がっていたりするあたりもなるほどーという感じで。
・登場人物のキャラクターも、駄々こねたりはするけど基本的に情に厚くて真っ直ぐな篤姫は石川さんにハマり役だったし、説教するけど姫の身を演じるタエも姐さんに合ってたし、以前『恋するベーカリー』で女子高生演じてたとっきーさんは忠実な(だけどオチャメな一面もある)くノ一お似合いでした。つかミツの運命の描かれ方、やるな、と思った。
・あとラスト付近の俊太郎と義父(草刈正雄さん)の会話もさり気にジンときました。
・それにしても里美と雄介は驚くべき人の良さだな!
・え、俊太郎役の菊田大輔さんていしかーさんより年下なのか!(てかよく見たらマコラッチョとかよりも年下!)
秋本奈緒美さん、夜の蝶な歌お上手ですね。歌われる方だと知りませんでした。
・そうだ、お店の娘の一員として村上東奈さんが出てたりも。ちょいセリフありましたよ。
という具合で、個人的にはかなり楽しめた作品でした。大画面で映像を眺めるのってやっぱいいもんっすね。それがハローはじめいいなと思う人たちが出てる場合なおさら。もっと映画も積極的に観に行きたいもんだなと思ったひと時でありました。
ってか早くSPECも行かなきゃな!