ロッカールームに眠る僕の知らない戦争 in 渋谷区立文化総合センター大和田 伝承ホール(5/12)

・上記舞台鑑賞後、新宿から渋谷移動してこちらの舞台の夜公演を観ました。以下感想とか(簡易申し訳)
・こちらの舞台については以前モリサキさんや三好さんと共演経験のある三上俊さんが出演されてて、その後他の作品も幾つか拝見してていいなーと思う方だったのでちょうどカンフェティにチケット情報が流れたのもあり観にきたという次第。内容は、ドストエフスキーの『罪と罰』をベースに時代を日本の安保闘争の頃に置き換えて若者達の人間模様描くという感じ。基となった本を読んだことないのもあって(というか途中までベースなのは『カラマーゾフの兄弟』と間違えてた…兄弟出てこないからあれ?となって気付いたんですが←遅すぎ、というか話全く違うだろ!)。メインの演者さんはキャラメルボックスの畑中智行さんで、あとアイドリング!!!横山ルリカさんと相良樹さんという方が物語の中心という感じでした。畑中さんは希望を持って上京したのに運命の渦に巻き込まれていく大学生の役柄、横山さんは自らの信じることに向けて突き進む女性、相良さんは兄を気遣い人を幸せにするのが嬉しいという優しい少女だがしかし…という具合で、皆さん魅力的なキャラクターでした。特に相良さん印象深かった。初舞台とは思えないくらい四ツ葉という役柄をふんわりとでも着実に演じてらしたと思います。
・メイン3人の他には鮎川桃果さんという方もインパクトあった。演じていたのが実際の歴史上でも知られている女性をモチーフにしたと思われる樺というキャラクターだったのですが、登場する都度、佇まいや話す言葉から惹き付けられるものを感じました。特にとある衝撃的な出来事が起きて畑中さん演じる主人公のタモツがどん底の精神状態にある時に表れる場面なんか、個人的には一番心揺さぶられました。また出演される舞台があるなら観てみたいなーとも。
・そして三上さんは全共闘を率いるカリスマ。モリサキさんの舞台では孤高のバイオリニスト、他の作品では調子のいいヒモや悪の組織の参謀みたいな役柄演じてて、でも今回含めどの役もぴったりハマッてるあたりすごいなぁと。・あと三上さんと言えばトークショー等がある場合その場を盛り上げる達人という印象も強いのですが、今回もその腕は存分に発揮されてました。
という具合で、こちらもかなり心に残る作品でした。