ウサニ in ル テアトル銀座 by PARCO(8/15)

マノンさん出演舞台観てまいりましたー。以下感想的な(もーヘロヘロゴメンなさい&一応ネタばれ注意)
・こちらの作品、あの野島伸司さんが原作・脚本とのことで一部ガツドルファン(というか自分)的には某高校教師(2000年代に放送されたウエッティ主演の方)における某よさこいド根性系ガールが演じたキャラクターがドラマ内で辿った運命(それこそ懐かしのマシュー南ソニーン!と叫ぶような)を思い起こし、真野恵里菜さん演じるヒロインのウサニはどうなるのか…とビビっていたのですが、うん、やー、あの、ホントにこちらの作品野島さんのですか?(いやいい意味で)
・主演のコーゾー役の溝端淳平さん、序盤の好青年っぷり、中盤で年上の女性にメロメロになっちゃう純情具合から奔流のようにクライマックスに至りたどり着いた心情の語りが熱くて見入ってました。
未来穂香さん、ランドセルがはまる歳だけれど両親の離婚問題や何やでクールな心を持つ小学5年生というキャラクターが存在感あり…て15歳という情報を拝見してビックラ。
・お医者さんを演じてらした板倉チヒロさん、見覚えあると思ったらそっかー戯伝写楽にも出演されてたのか。
・キングスネーク(山本耕史)、物語を大きく揺さぶり主人公達の運命を乱れさせる、と思いきやその行動や想い、更に自らを囲んでいた妖精達の心にも触れたことで…うむ、粋だ。
・上記のスネークさまをあがめ選ばれて永遠の命を得ることを望んでいたウサニ(の中に入った妖精ピン)の仲間である妖精ファイブ(何か長州ファイブみたいですね)。真野さん加えて6人で踊る冒頭、ピンがコーゾーに攫われた後のキングスネークとの会話、選ばれた仲間を羨む気持ち、しかしその仲間を助けようとかばう行動、失われた存在を悲しむ想い、それぞれの個性がきちんと描かれててよかった。ちょい乱暴めな言葉遣いの子(妖精プン)が特にツボでした。Sherryの鈴木蛍さんという方らしいです。あと妖精パン役をマコラッチョも出演した2LDKに出てらした小林夏子さんが務めていた、というのをパンフで知りおおーと思いました。
・ぬっくんー。バラエティ脳の持ち主だと温水洋一さんが登場される度なんか心の中で「ああ、ぬっくん!」て叫んでしまうというか、その佇まいについつい集中が奪われがちなのですが主人公の父であり、謎の女性出現の鍵を握る人物としての役柄を存在感強く演じてらっしゃったです。
高岡早紀さんやっぱキレイなー。
・真野さん、ストレートに主人公に愛を覚えそれを伝えようとするウサニ(=妖精ピン)。たどたどしく言葉を発するウサニと仲間達やキングスネークの元における妖精としての姿の際の滑らかな口調の差異も見事だなーと思っていたらそこのところも大変だった旨パンフレットの対談(溝端さん×平野さん×真野さん×演出・永山耕三さん)で語られてて成る程なーと。真っ直ぐで芯が強くて、それゆえにドキッとするような発言や行動もありつつ愛を貫こうとする妖精役、はまってました。
・小室さんが手がけたというテーマ曲を冒頭で妖精達が歌うんですがこの曲も好みだった。先日のミュージックフェアで放送されたんでしたっけ。見逃してしまって惜しかったなー。
という具合で観応えある舞台でした。ミッツィーさんの感想読んで観たいと思ってチケット取ったんですけど、これは行けてよかったです。ありがとうミッツィーさん!
追記:サキッチも同じ回観劇してたらしい。わーなんか嬉しいなぁ、というファン心理(単純)と共に、締めの一文を読んで彼女が物語を築く時の姿にも惹きつけられている者としてはこの先の舞台を演じる際に今回をはじめとする数々の作品を観てきて蓄えられたものが活かされるんだろうな、という期待をも覚えたりしました。猫の目(←誤った和訳)もタノシミだー!