劇団EXILE『影武者独眼竜』 in 渋谷 シアターコクーン(10/24)

昼公演行ってきましたー。以下感想とか(ヘロヘロ申し訳&念のためネタばれ注意)。
シアターコクーンはどこかいなとBunkamuraに足を踏み入れたらさほど探すまでもなく入場列を発見。わー女性だらけ。てか9.5割くらい女の人ではなかろーか。
・少し待って開場時刻となり中に入ってパンフ買って座席へ。2階席の後方だったけど物語が始まったら音響もよく登場する役者さんの存在感もあってさほど距離は感じなかったです。
・時間になり開演。あらすじは、戦乱の東北で荒れ果て全滅した自らの故郷や周囲の様子に絶望した神官(のちの片倉小十郎)がその身分を捨て、世を平らかにする“鬼”を探す決意をするところから始まる。そして仕官した伊達家にて、病から片目を失い、病弱で陰気な様子を母に疎まれていた政宗と出会い…という感じで物語は進んでいきます。
・基本的な作りはシリアスだけど、時折(主に伊達配下の武将達による)ギャグやEXILEファン向けの小ネタもありつつ。ただし門外漢にも分からない程ではなく。もちろん殺陣シーンも迫力あって。
・MAKIDAIさんカッケーっすねぇ。あと役柄的にトウキチロー/豊臣秀吉演じたKEIJIさんも印象強かった。
・今回お目当てだったふくさきさんこと福田沙紀さん。初々しい輿入れ衣装での登場シーンから始まり、MAKIDAIさん演じる政宗と心が通じ合って以降ラブラブ満開な夫婦っぷりを繰り広げたり、政宗が配下武将陣が踊る際には片倉小十郎役の片岡愛之助さんと共に日本舞踊的な舞で持って魅せるシーンもあったりとかなり見所がそこここに。そしてクライマックスからラストにかけての権力者からの命に対し自らの決意を伝える場面、愛する人への切なさ込めた表情とこの先を見据えた覚悟のこもった強い眼差し、愛姫(めごひめ)という一人の女性の存在を舞台上で際立たせていたと思います。
・締めの役者紹介は『Rising Sun』にのせて全員ダンシングで実施。もちろんふくさきさんも軽やかなステップで踊ってました。
・戦乱の東北平定への願いを託された政宗と、“鬼”として彼を育てた小十郎、若き当主の激しさに隠された本当の優しさを知る武将達と影で支え続けた者達、人質として嫁ぐも一途な想いで“鬼”の心を溶かしていく隣国の姫、息子に対する理解と領地を守る覚悟から自らを撃たせた父、兄を思いやる心は持っていたのに母からの過大な情と兄の苛烈な行動への疑念からついには命を落とした弟、その弟の遺言で生きながらえた母、荒れる世の平定を願い戦う姿や様々な人々の心が胸にくると共に、エンターテインメントとしても見応えある、とても素敵な舞台でした。観ることが出来てよかったです。
追記:そうそう、もうひとりの目当てな高野愛さんも、配下の黒脛巾の者の一員だったり敵軍の兵士だったり敵方の忍陣の一人だったりと各所で活躍されてました。斬り合う姿も見事だったです。
追記2:パンフレット、2,500円とややいいお値段ながらアンサンブル含めた出演者全員のコメントも掲載されてたし何より稽古時のショット集が5ページもあったので個人的には満足っす。