大人の麦茶第二十杯目公演『シュガースポット』 in 新宿 紀伊國屋ホール(11/21)

初日、観てまいりましたー!以下感想的な(ヘロッヘロ申し訳&念のためネタばれ注意)
・以前『タイガーブリージング』が上演されたのと同じ会場で上演されたこちらの舞台。その共通項として、色んな舞台やコンサートに挟まれていたチラシにおける内容と、実際に上演された内容が、○○○ことが挙げられましょう。(三文字の中身はご自由にご想像ください)。
・やーでもねーもうホント、こちらの想像を覆すような(って↑のコタエ言っちゃってるじゃん!)展開に驚かされた。大人の麦茶さんはじめとする舞台ではオープニングでステージ上に構築された物語に連れてかれるというか心持ってかれる瞬間ってのが結構あってそれが本当気持ちよくて、これまで『三億円少女』『戦国自衛隊 女性自衛官死守セヨ』『1974』とそっち系(?)な作品は幾つもありましたが、今回更に1作品増えた感じ。
・演じる面々、ハローから千奈美ちゃんや舞美ちゃん宮本佳林ちゃん、田辺奈菜美ちゃんの演じる役柄も、それぞれ全く異なる個性を保ちつつ彼女達の持ち味・素敵なところをある部分では前面に披露したりまたある箇所ではさりげなく漂わせたりとこれまた見事なはまり具合でした。特に徳さんじゃない千奈美ちゃんにああいう人物を演じさせるということは本当によく彼女を知っていないと出来ないよなー絶対と唸らされた。だってさーああいう、一般的な彼女のイメージにのっかるだけなら絶対割り振れないようなタイプの子、それでいて徳永さんが心の根底に確実に持っている在り様のようなものを感じさせられるようなキャラクターを創造できるその手腕と理解の深さと真摯で愛ある眼差し。やーすごいっすもう。
・矢島さん演じる女の子がまた、ファンの方のみならずの魅力満載で。絶対もう様々な、でもどれも矢島さんだという役柄と思う。
・佳林ちゃんさんは最初に、ああーハロプロショップイベントで言っていたのはこういう役柄だったんだーと頷いてたのが物語が進むにつれて結構積極的に関わって行ってる?となって、ラストのあの展開でなるほどと頷かされた。結構難しい役と思うけど軽やかにしなやかにおしゃまに?演じあげるカリンちゃんさん、つくづくすごいやと思った。
・田辺ちゃん、カワイイっす。でもさり気ない行動の中にしっかりしてたり流されなかったり思いやりあったりという部分を感じさせてそこがまたいいなーと。
・てかまあ、舞美ちゃんとのあの一連のシーン、そりゃもうお2人ともやばカワさ!
村上東奈さん、わわわ、いやいやいや、そういう系!でも、ハマってるんですよねこれがまた。この方もつくづく演じる幅の可動域が広いわー。
・その村上さん、脚本・演出の塩田泰造さんのブログにて稽古中ななみんさんの代役を引き受けてたと書かれてて、うわーあのキュートなお子を演じている姿も見てみたい!と思いました。
・主演の宮原将護さん。この方が演じていらした役はこの舞台の肝と断言できるんですけど、ほんとうにこれが、もう、そういう立場の人物として物語内に存在しているというその自然体っぷりがすごいとしか言いようありませんでした。矢島さん演じる人物と話す際にも演じる人物のまったくてらいのなさとかが表現されていてその説得力にとにかく脱帽。
という具合で、ほんと抽象的にしか書けず申し訳っすけど物語の流れ方、勢い、登場する人物・存在たちの魅力、効果的な装置としての音楽・歌、いずれもおおいに魅力的で物語世界を築き上げた人々、それこそ演者から制作陣、企画に携わったり参加させることを決定したりした方々の姿勢というか在り様までもが伝わるような気がする作品でした。観ることができてよかった。そして個人的にはあと一度だけですが、一旦物語を味わう経験した後に改めてその世界に触れる機会があることがとてもありがたいです。あー今度の週末が待ち遠しい!