ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』 in 日比谷 日生劇場(3/20)

上記舞台終了後、千代田線乗って日比谷で降りてこちらの作品観てきました。以下感想(これまたヘロヘロすみません&一応ネタばれ注意)。
・タイトルのみ聞いたことあったけれど内容は知らなかったこちらの作品、帝政ロシアにおけるユダヤのしきたりを重んじる寒村の人々、そこで暮らすとある家族の物語、ということで基底に流れるテーマは心押されるものがあって、でも共同体の中ならではのコミカルなごたごたや、市村正親さん演じる父親の気のよさ、5人の娘のうち年長の3人と彼女達がそれぞれ出会い想いを抱いた相手の男性達といった登場人物の魅力にラストまで惹き込まれて観ました。長女のツァイテルを演じた水夏希さんキレイで声も美声、次女のホーデル役の大塚千弘さん溌剌としていて伸びやかな歌声でお2人とも素敵でした。
・そして、今回観劇のお目当てだった吉川さん、というか冬のハローライブでゲスト出演されてた時に終演後の握手会でミュージカル頑張ってくださいとお伝えしたら観に来てくださいねとおっしゃってたので、というのも大きかったりするんですが、ステージ上では“内気で人見知り”だけど異教徒の青年と結婚するという大胆さもある娘を演じきってました。そうなんだよなー、以前からオトムギさんや空間ゼリーさんの作品、それにドラマ『数学女子学園』とかでも、演技をしている時の吉川さんは正統派女優さんなんすよねーとか考えてて、だからその後のスペシャトークショーでも今回はごく一般的なトークになるのかな、とか思ってたんです。
・そして終演後、あの真島茂樹さん司会で姉妹のうち年長3人(水さん・大塚さん・吉川さん)によるトークショースタート。司会による女優さんの紹介や休憩時間に集められたお客さんからの質問に回答したりする形式。・水さんはお母さん役の鳳蘭さんとの関係について問われたり、大塚さんは真島さんから“結構乱暴者”とか言われたりする中、吉川さんはまず“女の子らしくてストレッチで足開く時も皆と逆の方向いたりしてる”との情報が。あれ?きっかさん“スケキヨ”ポーズとかお得意なんじゃなかったでしたっけ?
・とか思ってると、質問内容の“(市村正親さん演じる)デヴィエ”みたいなお父さんはどうですか?”に答えて曰くデヴィエが父親なら「面白い」という吉川さん。実際のお父さんは無口、と言うのに続けて「あんまり家族関係も良くないんですよねー」「記者会見でも言ったんですけど、親のありがたみがわからない」とあっけらかんとした発言に沸く会場と気圧されつつフォローする司会と姉2人。ああー出てきたきっかさんトーク
・その後水さんがリクエストに応えオスカルのワンフレーズを披露したり大塚さんと相手役の方との入野自由さんとのダンスでは当初大塚さんがリードしてたとかいうエピソードが出たりしてから、再び吉川さんの番に。真島さんに呼ばれて無言で頷いてから数秒後気付いたようにハイ、と応えるきっかさん。そんな彼女への質問はお姉さん役2人の初対面の印象。その問いに、

吉川:3文字で表わすと〜
司会:3文字!?

周囲が一斉にのけぞったり心の中でコケかけてたりするだろうこちらの発言、ちなみに回答は“こわい”“黒い”。黒いは服とかのイメージ、だったかな?(ウロ覚えすみません)。
・でも稽古を進めるうちに馴染んできたとのことで「全然叱ってくれるし〜」と言いかけて叱ると言っても注意するみたいな、的に言い直すきっかさん。その“叱ってくれる”のは「きっかの行動について「やめなさいよー」とか」らしい。なんかすぎ納得の内容。
・そして色のイメージについても黒から黄色、オレンジに変わったという吉川さん。そして「(たまたま頭に巻いているスカーフが)オレンジだからじゃない?」と疑う水さん。
・しかしまったく気にしない感じでおもむろに「今度ラーメン食べに行きましょうね!!」と突如言い出す吉川さん。ラーメンのことを思うあまりセリフの“アーメン”のところを“ラーメン”とか考える、みたいなことも話してました。それはともかく3人で行きたいですね、5人姉妹だから子供たちは?みたいな流れになり、四女役の野口遥さん、五女役の石丸椎菜さんとも年齢近いのでよく一緒に行動してる、という吉川さん。但し舞台上では子供役でも実際は近い年齢で、「友ちゃん早く!」みたく指導されてるなんて話しも。18,19,20、と年齢を伝える吉川さんにあなたは幾つと訪ねる真島さん。

吉川:ハタチです
真島:ハタチ!?もっと若く見えるわね
吉川:(疑い深そうに)ホメてます?
真島:褒めてます、個性的ですからね〜。

ということで水さん大塚さんのなるほどと思ったり意外な一面の披露に加え日生劇場に吉川さんワールドが展開されるという結構貴重な場面も味わえて、その意味でもいい観劇でした。語られる世界自体の重みもあって、また機会があれば観たいなと思う作品でした。