ゲキハロ第13回公演『我らジャンヌ〜少女聖戦歌劇〜』 in 池袋サンシャイン劇場(9/15、16)

9/15(日)のTRUTH公演と9/16(祝)のTRUTH・REVERSE公演行ってきました。以下感想とか(ヘロヘロ・各公演順不同申し訳&一応ネタばれ注意)。
・もともとは東京最終日のみ観劇予定だったんですが、どうしてももっと観たくなって15日も娘。さんチェキと個別握手の間に当日券購入して観ることに。何か全体歌唱にしてもジジ・ジャンヌペア曲にしてもジジ勧誘ソング(?)にしても中毒性があるというか日常において頭の中でリピートする作用があると思う。
・先々週から合わせて5回観たことで流れは諳んじられるようになってるんですが、サントラか台本欲しいなー。そんで各場面を思い返したい。
・TRUTH・REVERSE・MARBLEという構成、改めて振り返ってつくづく面白いなーと。口調や行動など細かいところで同じ人物でも異なる性格付けがされてるのが見事っすね。
・そう、それでその異なるキャラという点で、ジジとオルガの関係性、菅谷さんと熊井ちゃんの場合従妹同士という設定もあって面倒見がよく人情味強いオルガと妹みたいなジジというのが頷ける感じがする一方で、和田さんと福田さんのペアはずっと世話を焼いてきた友人が、いつの間にか自分の考えをはっきり口にして一人で立とうとしている事にうろたえ気味の幼馴染みというような印象があって、どちらの組合せもハマってるなと思いました。特に後者はこの2人の間にお調子ものだけど優しくてでも鈍感なクラスの男子(クラスの男子?)とか入れて恋愛的にゴタゴタさせると少女漫画によくあるストーリーになりそうですよね(ってなんだそりゃ)。
・という訳でジジオルガについてはスマイレージ年上2人の組合せがよりコノミだったりしますが、今回千秋楽運よく2列目で、したらジジがジャンヌになる決意をしてオルガが止めようとするあたりの一連のシーンで梨沙子ちゃんと熊井ちゃんの頬からキラッと光り滴るものが見えてうわぁ入り込みすごい、と息をのみました。
佐紀ちゃん千奈美ちゃんについては、リバース(しかも初日に近いアドリブあまり無いバージョン)を先に観てたので(個人的な要望とわかりつつも)オモロイけどもうちょっと前に出るシーンあったらな、、と思わないでもなかったのですが、TRUTH観たことでなるほどーと感じたりも。将軍直属のルーパート、佐紀ちゃんが演じる方は基本シリアスで忠誠心厚いタイプなんすね。セリフの抑揚のつけ方、激しい言葉切れ、勢いあるアクション、殺陣における鋭い剣捌き等々観応えあるシーンがあって嬉しかったです。タケちゃんさんりなぷーさんについても同じですが、単なる数合わせ的な考えでの役指定だとキツいな…と勘ぐってしまったとこあって、でも演出のつけられ方からしてもちゃんと各人の持ち味出てるなというのが感じ取れてホッとした所もありました。
・そのルーパートが相棒ハロルドと共に去るフリートウッドを追いかける際のシーンがリボンの騎士の大臣・王子・ナイロン(まこっちゃんが演じた大臣の部下)が旅立つ場面を彷彿とさせられたような。
・ハロルドとルーパートについては、上記書いたようにサキッチみたいなシリアスさもカッチョいいんすけど、竹内ちゃんの演じたような将軍をオッチャン呼ばわりするようなヤンチャガールなキャラクターも好みです。あ、でも千奈美ちゃんはトゥルースでも割と気軽な佇まいしてる気もする。つか佐紀ちゃんコメディエンヌ的な持ち味や才能もあると思うんでリバース的なルーパート演じるとこも観てみたかったかも。
・田村めいめいさん、マリオンもコンスタンスもしっくりはまってるのがすごいな。どちらのキャラクターでも身ごなしのしなやかさ、着実な音量とメロディラインの確かさ、ハッキリした発声に抑揚ある台詞運び、耳に響きが残る語尾の切り方等々、登場するシーンごと存在感に惹きつけられました。今後外部ミュージカルにも出演して欲しいっすね。ただスマイレージとの両立大変だろうけど、でもオーディションから募集するようなプロアマ問わずな大舞台のキャストだっていけると思う。
・16日朝公演の日替わり合言葉、『セーヌ川にも「楽しみず、嬉しみず、楽しみず!」』まさかのキャプテンネタ!先日の「エンジョーイ!!」といい各回どんなパターンがあったのか知りたいような。
・菅谷さんと和田さん、声を合わせる場面での一体感が更に増してて聴き応えあった。山本匠馬さん入って3人での歌唱の時とか、ストーリーの流れ的な意味もあってだけど切なさが増幅されて胸が痛くなった。この3者については、ラストでジャンヌがピエールに送る言葉がまた沁みるんだよな…。
・アンサンブルの演者さんのすごさもちょくちょく感じさせられた。短い時間で兵士から民衆まで衣装を着替えミュージカルシーンでは的確に声を入れる。てか女性の方々も兵士やって身ごなししっかりしてるのがまたおおーとなる。
・場内アナウンス、16日は台風で15分遅く開演する旨のお知らせもあり。朝公演が熊井ちゃんで楽公演はあやちょさん・梨沙子ちゃんの交互読み。熊さん別に読み違えてもないのに何故かオモシろく感じてしまうのは何故だ。そしてジジ・ジャンヌペアの読みは梨沙子ちゃんがちょくちょく言葉に詰まる時間が流れつつ、和田さんのゆるやかモードと合わさり何かイイ味でてました。
・東京千秋楽公演では全員挨拶から全体歌唱・『我らジャンヌ』の披露があり。ももちさんから「ミュージカルだけど一人だけソロがなかったので、もし聴きたければぜひ武道館へ」みたいな案内があったり、スタンディングオベーションでタケちゃんさんやめいめいさんが涙したり(特に田村さんは『我ら〜』の時も途中まで涙ぐんでた)。
・これまでのアフタートークや挨拶時などの様子から、この作品が形作られ日々磨かれそして東京を経て大阪で大団円迎える過程でのメンバーはもちろん出演陣・制作陣との関係の強さ、互いの繋がりみたいの感じられてその意味でもよかったなーと思いました。
ということで、ゲキハロラストとなる『我らジャンヌ』、観ることができてよかったと強く感じる作品でした。ほんと観応え聴き応えあった。大阪公演も盛会となりますよう。
そしてゲキハロが終わっても、ハロプロメンバーの演劇への関わりはこれからも続くよう、願ってます。まあムリに全員にとは言わないけど、個人的に佐紀ちゃん、あと演技面への想いが強めな茉麻ちゃんや梨沙子ちゃん、今回大いに力発揮してて気持ちも舞台に向いてた福田さんやめいめいさんも、あとタケちゃんさんも更に殺陣多めなキャラとか、といったメンツに続けてもらえたらなーなんて。あ、あと死守セヨやシュガースポットで激しさやさっぱりさ、あっさりさなど普段の持ち味に加えて新たな側面も見せてくれた千奈美ちゃんもご本人的にはどうかはわからないけどできれば舞台出てほしいっすねぇ。
追記:リバースキャストのメンツ、タイミング的に13日のマーブルに投票はしてないんですが今更ながら個人的に選んでみるならジジ:あやちょさん、ジャンヌ:梨沙子ちゃん、オルガ:福田さん、ヴァイオレット:中西ちゃん、アネモネ茉麻ちゃん、ルネ:熊井ちゃん、コンスタンス:雅ちゃん、マリオン:めいめいさん、ハロルド:徳さん、じゃない千奈美ちゃん、ルーパート:佐紀ちゃん、タチアナ:りなぷーさん、リリー:タケちゃんさんという感じ、、あ、オルガ−ルネを除くと投票結果とほぼ一緒だ。細かい理由を一部上げるとすれば
・ジジ:寂しげで心細げな少女が運命を選び取り救世主として立つという流れ、そして雰囲気的に和田さんかなーと。梨沙子ちゃん演じるジャンヌとのやりとりもしっくりハマッてたように思う。
・コンスタンス:ジジ達を出迎えた際のオトナな女性な雰囲気的には雅ちゃん。でもめいめいさんのリーダーとしての落ち着きあるのに小さい子呼ばわりされてムキになってしまう所とか捉えられたピエール・ジャックの縄を切り聖女復活の口上を述べる一連のしなやかさとかも相当いいなと感じました。
・マリオン:ジャンヌやレジスタンス側に最後通牒突きつけにきた際、応酬を重ねた上での「…さよなら」がとても印象的だった田村芽実さん。
・あと将軍のお付きペアについては千奈美ちゃん朱莉ちゃんコンビによる姉妹設定じゃないバージョン観てみたかったかも、とも。なんかすっごいあっさりサッパリした雰囲気になりそうではありますが。
という感じで。
あ、でもこうやって上げときながらなんですが、どの組合せもそれぞれの持ち味があってパターンが変わるごとに興味深く見入らされたのでよかったと思います!(というまとめ)