演劇女子部『ファラオの墓~蛇王・スネフェル~』 in 池袋サンシャイン劇場(6/2)

昼夜と観てきました~いつにも増してヘロッヘロ感想申し訳です(一応ネタばれ注意)。

 ・開演前アナウンスが研修生トリオ、終演後アナウンスが演劇女子部ペアっての何かいいっすね。

・昨年版もあゆみんさん・くどぅーさん、くどぅーさん・おださくさんバージョンを観たので鑑賞中もああこの人物はこのメンバーが演じることによってまた印象が変わるもんだなぁとかこのエピソードが入ることで一気にこのキャラクターへの感情移入度がアップしたなとか内心成程~と思うこと多々ありました。てかスネフェル…><てなりますね今回のお話し。まぁそれまでの間にすっげぇ人を斬り捨ててきてる人物ではありますが、でもやっぱ、ねぇ。

・で、そのスネフェル様、先日のトークショーでも片鱗?感じたおださくさんとの恋人感がマジでパない…個人的にアンハッピーエンドだと…という弱々ニンゲンなのですが、こちらの作品の場合メインキャラが想う人の腕の中で…という流れなので何か大丈夫だったというか。まあそこらへんの受け止め方とか好みはそれこそ人それぞれなのでしょうが。

・あと、アンケスエンとネルラが無事でよかった…特にネルラは前作だと明るさを担ってた分あえない最期だったのがあぁああ…!て感じだったので、今作だと締めまで“とにかく明るいネルラ”のイメージ保ってみれて何か救われました。

・救われたと言えばルーにもだな。基本的に暴君なスネフェルの言動を半ば天然もありつつかもだけどナチュラルにいなし、王様の威を借る部分もありつつでも根本のとこではイイヤツ、みたいな。そして何より身軽で懐っこいキャラクター、よこやんさんにハマッてました。

・アリとパビ、前回の牧野ちゃん・横山ちゃんペアも良かったけど今回の森戸ちゃん・羽賀ちゃんも合ってたなー。森戸ちゃんはちょとハスキーな声色が少年役にしっくりきてて。そして羽賀ちゃん、サリオキスへのラブラブシーン観ててニマニマさせられました。ああいうキャラやっぱ上手いな…。

・スネフェルとナイルキア、ああああ、というか。あゆみんさんとおださくさんの間柄って最近はそこまでビジネスナントカ、ていう側面を売り出し?!てはない感もありますが(でもこないだのDマガではおださくさんからの設問にあゆみさんが即「知らねえよ~!」と混ぜっ返したりしてておぉ!来た!となったりしたけど)、とにかくもう、過去作品から何かと親友とか王女と忠実な侍女とか近い役柄が続いてきたお2人の集大成だな、なんて。だーさく好きなはーちんさんぜひこれらの場面観て感想をお聴きしたい!みたいな願望を抱いたりしました。

・てかやっぱおださくさんすごいな…兄への想い、恋する気持ち、一人の少女の心の移ろいを歌声に見事に乗せて伝える説得力、そしてあゆみんさんとのデュエット…もう、聴けてよかった。

・加賀ちゃん演じるサリオキスと上述のおださくさんのナイルキアの兄妹具合もお似合いだったな。ただ、中身が(!?)おださくさんで、これまた以前のDマガで積極的にかえでぃーさんに抱き付いたりしてたりしたのが印象残ってるため、別離への不安やきょうだい再会の喜びで抱き合う場面でも何か見てるこちらが勝手にドキドキしてしまうというか…こちらのお2人にはいつか普通に恋人同士とかも演じて欲しいなと思ったりしました。

・そうそう、前年に続いて男性役務めた加賀ちゃん、イザイの時の迫力も良かったですが、今回のサリオキスの爽やかな青年役もお似合いでした。何とかして広瀬ちゃん鑑賞して今年の感想も読みたいな…と。

・野中ちゃんのイザイ、見事に男だった。歌声の安定感・迫力はもちろん、話し方とかも様々な屈託を糧として立ち上がる、そして乱暴でありつつも仲間想いでもある頼り甲斐あるキャラクターとしての説得力感じました。個人的には昨年度のナイルキアもすごいハマり役と思ったから、彼女の演技のポテンシャル、役柄の幅広さが今後ますます期待大だし、更に色んな役観てみたいなと。

・譜久村さんはトキというキャラクターでありつつストーリーテラー的立ち位置も務めていて、それがとてもしっくり来ていた。何か既視感あるなと思ったら、『我らジャンヌ』のももちさんだ!話離れますが、途中での“砂漠の鷹”蜂起からの一連のシーンや、ラストでの譜久村さんの語りとかほんとジャンヌを思い出して懐かしかったりしました。や、もちろん全然別作品と認識してますけど、どちらも好きな物語なので!

・らぶりんさんと飯窪さんの王女と侍女の姉妹感微笑ましかった。ネルラほんといいっすよね。サリオキスを上から目線で窘めるシーンほんとスキです。

えりぽんさんと佐藤ちゃん、ワルい役すげぇやり切っててお見事。特に佐藤ちゃんの“こいつヤバい”…感パない。仕込み杖での戦闘もおぉっと。

・アンサンブル、ホリエッティさん『酒の歌』はじめとするオチャラケな雰囲気も場を引き締める真面目な口上もこなしててさすが“ホリえもん”だなと。関係ないけど練習時にお休みしてるメンバーの台詞をしばしば代読してたという堀江ちゃん、その場面ちょと観てみたいなとも思ったりもしました。きっと上手なんだろうなぁ。

・前ここさんはスマートで、石井さん小野田さんはやはり着実だな、と。そして野口ちゃん、持前の表情の豊かさが舞台にぴったりだなと改めて惹かれました。

清水佐紀ちゃん。愛情深く、それ故に悲劇を生み出してしまった、と自らを責める神官。とても説得力がありました。娘。'18はじめとするハローのみんなといる光景、歌声も聴けて、ダンスも観れて、何より、演じる姿をこの目で見れること。幸せだなと思います。

・北林さん、オチャメサライよかった。扇さん、ケスの悪人っぷり見事ですね。汐月さん、演じた役柄が物語にもっすごい比重占めてるなぁ。汐月さんとあゆみんさんの場面が一番涙腺やられました。。

そんな具合で、とにかく観応えある作品でした。演じるメンバーの持ち味とキャラクター自身の魅力が相まって、物語上にひとつの世界を構築している様子を堪能しました。観れてよかったです!

追記:上演後、あゆみんさんからの物語に絡めた真摯なコメントや、回替わりらしい1~2名による挨拶聴けるのもよかった。この日は昼公演は研修生から前ここさん・堀江ちゃん、夜は野中ちゃん。それぞれアンサンブルを演じる上での心掛け(前田ちゃん)やムチャブリに応えた歌声披露(堀江ちゃん)やイキナリのノナえもん(野中ちゃん)等々、これまた充実してました。