Signs!〜微力だけど無力じゃない〜

連休中日に観てきてました。以下感想とか(ヘロヘロ申し訳&念のためネタばれ注意)。

 

・前日に思い立ってカンフェティサイト覗いたら千穐楽チケットあったので急遽観劇決めたこちらの舞台。長崎で活動を続ける高校生平和大使の歩みを描いた作品、メッセージ性ありつつ、決して押しつけがましくはなく、起こってきた事についての記憶を繋げる大切さを伝える姿勢、いいなと思った。更にこの日は実際にその活動を行っている高校生や先生が鑑賞にいらしていて、たまたま近くの席にいらして物語内のちょっとした台詞に笑ったり出演しているらしい先輩?の姿に反応してたりといった様子が見て取れたり、カーテンコールで出演者から紹介された際の笑顔といった光景を目にしたりした事で、物語に係る輪郭をより感じることができた気がします。
・劇中で語られる中で特に心に残ったのは、アメリカのテロ事件にショックを受け、途中で皆と一緒での活動から離れた子が、10数年後思いがけない形で同期や後輩達の前に現れて…というエピソードでした。無力感を覚えたであろう彼が、どのような形で再度気持ちを立て直し、志を築き保って後輩達の活動を助力するに至ったのか…。ほんとぐっとくる場面だった。
座長を務めていた岩田さん、高校生時の様子から祖母の体験を聴く際の表情、大人になり世界を駆ける中で手に入れた視点、そして新たな決断、すっとしつつ確かな存在感あっていいなぁと。それぞれの演者の方々の佇まいも説得力ありました。
・そして今回の鑑賞のお目当てである清水佐紀さん。当初の登場場面では真っ直ぐさ故に出会ったばかりの頃は主人公に強くあたるけれど、やがて共に立つ仲間として認めてゆくという姿に確かさを感じた。それにミュージカルという事で、歌やパフォーマンスも堪能できたのもよかったです。あと時間経過がある舞台って佐紀ちゃんのような幅広い年代演じられると有利だなとも思ったり。だって初っ端の高校生役全く違和感なかったですもん。。
そんな具合で、今の時代だからこそ様々に感じる所もありつつ、新たな世代の頼もしさと彼らが生きる時代がいいものになるようにこちらも生きていきたいと感じたりした物語でした。いい舞台だった。観る事ができてよかったです。