演劇女子部『リボーン~13人の魂は神様の夢を見る~』in 新宿 スペース・ゼロ(11/20、23)

20日、23日朝の回観ました~以下感想とか(ヘロヘロ申し訳&念のためネタばれ注意)。

 ・23日の鑑賞で個人的ラストだったこちらの作品、複数回の観劇毎に新たな工夫がなされていておぉーと。例えばチャップリンの魂に芸を披露するよう求められるシーンで皆が掛け声を挙げるようになっていたり、信長と明智の仲を取り持つ場面でも踊るメンツからの新たなアクションが加わってたりと、実際に上演しながら更に描き方を磨いていこうという制作姿勢が素晴らしいなと感じました。
・関係無いけど上述の信長・明智の場面、2人を仲直りさせようというオーディション参加者&転生決定者&閻魔達の歌唱&ダンスが見どころなんですが、役柄上フン、という顔を貫くみなみなさん高瀬ちゃんは本来なら人一倍イキイキパフォーマンスするだろうなーなんて想像したりも。
・広瀬ちゃんつくづく歌声の説得力すごいよな~。そして豪快でありつつイジられてプンスカしたりムチャするオーディションメンバーに狼狽したり脅された事に憤慨するも庇う一同の声を聞いて許す寛大さもある、という役柄の造詣、実際の広瀬ちゃんに通じる所もあるなぁと思ったりもしてました。
・上演後の挨拶、20日には岡村ちゃんが最初男性を演じると知ってどうしようと思ったけど実際にはオチャメな役(ウロ覚えスミマセン)でよかった、けど歌が難しい、でも演じる中で高い音が出るようになった、という事で、初めの方の公演からすごいなー!と思ってた身としてはそっかぁ、あの場面プレッシャー覚えてたのか、と。でもほんとそう思えない位ソロ歌唱も小林ちゃんとのハモリも聴き応えある場面と思います。
・小林ちゃん歌唱と言えば閻魔様によるオーディション紹介ソングの中でのソロパートも印象的。ピアノに加えてしっかり低音響く歌声も魅力あるとかほんとすごいな。
・23日の挨拶ではわださこさんが自らが演じるクレオパトラは皆に文句言ったり睨んだりしがちなキャラクターで、こぶしファクトリーは幾ら睨んでもいいけど(メンバーから一斉にツッコミ入り“一緒に過ごした時間が長いから”とフォローしつつ)BEYOOOOONDSは初共演なのにめっちゃ睨むやん、とお悩みを語り、舞台では睨んでもステージ裏では仲良くしたいと述べるも広瀬ちゃんからもうすぐ舞台終わるやん、と言われてハロコンとかで仲を深めたい、と追加してました。や、でもこぶしとBEYOOOOONDSの面々、着実に距離縮まってるようにファン側からしたら感じます~。
・高瀬ちゃん演じる明智、本能寺を経てヤバくなっちゃった感があの笑い声で表現されててドキリとさせられる。そして高瀬ちゃん他の場面でのちょっとした仕草とかも工夫されてるというか演じる対象になりきる力量がつくづく流石と感じる。台詞言うシーンのみならず気付くと目を向けたくなる。
・目を向けると言えば一岡ちゃん楊貴妃と清野ちゃんチンギスのちょこまかしたやり取り(刀の手入れするチンギスに楊貴妃が刃を鏡に見立てて身づくろいしようとしたり素振りにちょっかいかけたり)が顕著になってた。23日には清野ちゃんがパフォーマンスの大技する直前の一芸披露役が一岡ちゃんで、用具の光を用いて怪談のフリしてみる楊貴妃チンギス・カンが自分で笑っちゃってんじゃねぇかよ!みたくツッコんだりとコミカルなシーンあったりしてニマニマさせられました。
・オモシロ部分もインパクトありつつ、複数メンバーでの歌唱ではユニゾン倍音響く程声が揃ってたり物語の佳境における訴えかける力も益々増してたり。本当観応え聴き応えあった。
という具合で11月後半に一通り鑑賞したこちらの舞台、メンバーの個性と登場人物の描かれ方の相乗効果あり、印象的な2つのグループが共に作品を築いていく一体感を感じた素敵な作品でした。観れてよかったです。