舞台『あいまいばかりの世界』in 新宿 スペース・ゼロ(6/26)

観てきましたー以下感想とか(ヘロヘロ申し訳&念のためネタばれ注意)。

 ・もしもあの事実を上層部に述べていたら、素直に自らを心配する人の忠告に従っていたら、等いくつもの可能性がある中で、結果主人公は物語冒頭のような運命を迎えたけれども、彼の行動によって運命を変えられたり、たまたま死後に立ち会う事となった人物達が取った行動により、荒れた生活によるありふれた孤独な最期と思われていた生前の様子が判明し、その事が彼に関わった人々の繋がりにも影響を与えていく様子に心動かされました。
・鑑賞のきっかけである浜浦彩乃さん。
自らに降りかかった境遇により本意でない企みを行う際や自らの行動を要因とする出来事に衝撃を受けた時のやるせなさや、だからこそ決めた進路へ向ける眼差しの強さ、心許した仲間や親友に見せる和やかな笑顔等、多彩な表情に魅せられました。やはりステージにおける凛とした立ち姿が映える方だなと改めて思いました。一方でカーテンコールにおける共演者さん達とのやり取りではちょとこぶしライブMC等でのオチャメさも垣間見えた感じで懐かしかったりも。
・現在の感染症影響下にある状況をふんだんに取り入れた設定がまた印象的で。
パンフレットを拝読すると上演に至るまでの道のりがこれまでの世の中における舞台制作よりもはるかに困難であった事がうかがえて、そんな中でステージ上において違う世界が構築される様子を間近で感じる贅沢を味わわせて貰った事に本当に感謝します。