ファミリーミュージカル『リボーン〜命のオーディション〜』in 新宿 スペース・ゼロ(10/13)

2度目の鑑賞してきました。以下感想的な(ヘロヘロ申し訳&一応ネタばれ注意)
・昨日観たつってもコメディアンを選ぶに当たって行う課題は毎回変わるそうで、この日は2チームに分かれ、先頭のリーダーが閻魔大王から提示されたお題を順繰りに後ろのメンバーに伝えていき、アンカーが何のお題だったのか当てるというジェスチャーゲームが行われてました。チーム構成は宮本佳林ちゃんがリーダー務め、続いて工藤遥ちゃん、仙石みなみさん、森咲樹さん、鞘師さんという組と、田中さんを筆頭にコウノトリ高木紗友希ちゃん・生田さん・ズッキちゃん・ガキさんからなる組(一部順番違うかも)。
・閻魔様「宿敵が同じチームになっちゃったよ」確かにー!
・このゲームタイムでは、それまでベベ役として純真無垢な魂を演じてる田中さんがついつい素を覗かせそうになる場面がちょくちょくあって楽しかったり。一方敵愾心むき出しなジャンヌ役のガキさんはこの時間帯もきっちりキャラクターを保ってるのがこれまた大したもんだと。そんなお2人がゲームで上手く正解を通じさせた際にベベのキャラそのものでタッチしにいく田中さんと不承不承なテイでそれに応じるジャンヌキャラ貫き通しなガキさんという光景が愉快だったりも。
ジェスチャーを上手く伝えられて「オレ天才!」と得意&嬉しげにはねてる佳林ちゃんのキャラとご本人を混在させたような挙動がなんともキュートでした。
・そういったコミカルな場面の楽しさもある一方で、シリアスな面では、ストーリーが頭に入った上で改めて触れたことによりオーディションの休憩時間の会話を皮切りにジャンヌ・ダルクとベベの関係が徐々に明かされていく流れにおいて、ベベが命が欲しい理由を話し心情を歌う場面でのジャンヌの挙動や、クライマックスの2人でそれぞれの想いや相手へ向けた愛情を声を合わせ歌い上げるシーンもより胸に迫ったりということがありました。
・そしてこの日のアフタートークは田中さん進行、ゲストにガキさん・三好さんという大人トリオによるもので、「オトナだから長くなっても大丈夫」という豪語のもと結構ぶっちゃけ系な話しも出たりしてて面白かったです(以下本っ当に順不同かつ乱文ですスミマセン)。
・この舞台でオトナチームは朝10時から夜9時までとかへたするとそれ以上も練習できるのに対し学校通ってる年少組はどうしても来るのが夜7時とかになってしまってしかも9時には帰る、みたいないつ練習できるの!?みたいな状況の中で、レッスン後にガキさん田中さん2人で頭抱えたり真剣に相談し合ったりとかもしたらしい。と、ここら辺で三好さんから「正直2人は仲良くないのかと思ってた」みたいな発言が出たりしてウワーみーよさんザ・ストレート!と内心のけぞったりなんかも。ただその後で「あくまでも三好ちゃんの視点で!」「私から見て!」とフォロー発言も相次ぐ。そして「でも2人でちゃんと話し合ったりしてて絆があるんだなと思った」という三好さん。
・大変な状況下で娘。メンバーだけで話し合いしたりもして練習後に「本番頑張ろうね」とメールしたりした、とガキさんが続けるのに対し、今度は田中さんから「(ガキさんからメールくるのが)この10年で誕生日以外で3通目くらい」とまたもインパクト強いエピソードが。
・やーまあでも、6期加入あたりくらいから以前よりもメンバー同士の関係が縮まりアットホームさがでてきた娘。の中だから一定の距離感保つ間柄が目立つという部分もあるんじゃないか、なんて。お互いについての立ち位置や能力はキッチリ把握し合った上で、番組等での共演(バラエティやラジオ)では必要なコメントきっちり入れられるというお2人の関係性はそれはそれでありと思うよ〜。
・と言いつつもこの舞台があったことで着実に互いへの親密度は上がってる感じの発言もありもちろんその様子はそりゃあ見て取れる訳でそれはそれでもちろん好ましいというか今後の娘。において新たな体制構築していく上でいい変革への糸口となるのは間違いないとも感じます。
・他にも、中々来れない年少メンバーにかわって三好さんが色んなキャラクターの代役務め、朝からいるのに5時間くらい自分の役のセリフ一言も言わなかったということもあったらしい。ただしご本人は「楽しかったです!」とイキイキ述べてました。すごいや三好さん。
・あと、三好さんに向かって美勇伝時代のグチを言って!というリクエストが2人からなされたりも。ためらう三好さんに大丈夫、石川さんいないから!と元気よく声かける田中さんとちょっと、石川さんって!(名前出したりして!)と焦るガキさんなんて場面もあったり。
・とりあえず上記の質問に一言でいうと、「大変でした」と語る三好さん。さすがオトナとほめられる。
・そんな三好さんがラストに挙手して言いたいこと。割と自分は早めに生まれ変わってしまい舞台後方セットの上部からオーディションの様子を見守る存在になってしまうのだけど、そこから皆をみていて「新垣さんの頭の形いいな」と思ったらしい。これには現ハロプロ系におけるツッコミ体質ペアもこけかけるしかなかったぽかったです。
・という具合で、色々オモロかったアフタートーク。こういう所で明かされる中での言葉というものはひとつニュアンス誤ると観る側の受け止め方次第で色々転がっていきそうなのがややドキドキするけれど(小心者)、現場で皆が楽しげに笑いながら話してる内容ということで、かえってこうした話題が表立って出来るようになっているっていい環境だと言えるんじゃないかとも考えたりもしました。あとみーよさん27歳にして年下メンバーの中にナチュラルに溶け込める(更にしばしばイジられたりもする)ってさり気に大したもんだよなーとも。
・とりあえず、物語自体の話に戻りまして、今回の鑑賞でも想いが響くと共に喜び切なさ悲しみと様々な心情を伝える力を持つガキさん田中さんはじめとする出演陣の歌声・表情に魅了されたひと時を過ごすことができました。個人的にはガキさんの慟哭とラスト付近での優しい笑顔にミス・サイゴンにおけるキムを彷彿とさせる存在感を覚えたなんてことも。そういうイメージを違和感なくまとえる位の経験値と技量と何よりも感情の豊かさと強靭さを自らのものにするまでに彼女はどれほどの触れ幅の出来事を味わってきたのかに想いを馳せつつも、これからの娘。を率いていくにふさわしい幕開けを飾る作品に出会えてよかったなと思ったこの2日間でした。自分の鑑賞機会はこれで終わりなんですが、きっと千秋楽に向けてますます9期10期も含めて密度充実していくこと間違いないこと考えると週末鑑賞できる方がうらやましい。今後の公演もご成功をお祈りしております。
追記:今回ガキさんと田中さんのコンビネーションはぴたっとハマッてたのは間違いない。ただ本来のキャスト予定だったミッツィーさんももしそのままステージに立つことが可能だったならば、きっと印象深い演技を見せてくれたに違いないという確信も未だ併せて持ってたりも。光井さんの持ち味である人への気配りや場を保つ能力は演技をする上でも欠かせないバランス感覚として威力を発揮したんじゃないかと思うから。だから、ミッツィーさんの足が無事快癒した際にはぜひまた彼女も参加した形での舞台企画が実現してくれたらなと思います。