大人の麦茶第十八杯目公演 1974(イクナヨ) in 新宿 紀伊國屋サザンシアター(12/14)

初日、観てまいりました。以下感想とか(内容無くて申し訳&ネタばれ無い様にしたつもりですが念のため注意)
・本当なら3月に上演される筈だったこちらの舞台。一時は中止も危ぶまれたけれど、今月に延期されての上演が決まった時、まっことほっとした事を覚えておりますじゃ(何故か日本昔話調)。何せ、こちらの作品についてはチラシのファーストインパクトにまず痺れさせられて、℃-uteブログ等を通じて伝わってくる岡井ちゃん中さきちゃんの意気込みも半端なくて、多忙な3月だったけどいよいよ観ることが出来るんだ楽しみだなぁ!と思っていた時にあの天災が起きてしまった。でも、一観客の想像など及びもつかないであろう作品や出演者に携わる方々の力で再び上演することが実現し、劇団主宰の塩田泰造さんのブログにおける岡井ちゃん中さきちゃんはじめとする座組に対する気持ちの込められまくった出演メンバー紹介や再開した稽古模様の記された「1974(イクナヨ)」期間限定ブログ等拝見するごとに作品に対する期待も高まり、そして今日の観劇へと至った。
・そしてですね、感想ですけどもー、やっぱこちらは舞台観る方は白紙状態で(というかチラシにある位の情報仕入れた位で)ご覧になった方がよいです。ウォッてなります。ヒョ〜ッ!てなります。コミカルさに笑える場面も度々あります。そして、様々に登場する物語内の人々の想いが沁みます。
・ちょっとだけ言うと、冒頭の岡井ちゃんの登場シーン、ラストを締める中さきちゃんの独白、そして2人が再び…という場面、つくづくいい。
・くどぅーさんも期待違わずな存在感。地に足が着いていながら軽々と宙を舞うような相反する印象を違和感なく併せ持つといいますか。
・カリンちゃんさん、竹内さんに宛書きされた役を自分のものにするということについて、パンフレットでも触れられていたけれど、様々に考えて演じてるんだろうなと思ったり。
・あとチラシに書かれていた作品世界を表現する一連の文章、まさにその情景が眼前に、というシーンは会場の空気が2人に凝縮されてるのを感じた。
・それとオープニング映像及び各所でのBGM、『三億円少女』や『死守セヨ』で覚えた格好よさ今回も継続してる。引力ありまくりです。
・いわゆるゲキハロ、とはやはり異なるテイストも勿論。2010年の『タイガーブリージング』を彷彿とさせます。てか石川さんが出演したこちらの作品が十七杯目、そして今回の1974が十八杯目と考えるとああーそうだよなぁと。想いを寄せる相手とのジン、と沁み込むような場面、感情をぶつけるキン!と鋭さを覚えるシーン、肉親との情を思い返す一幕。こちらの劇団さんについて詳しいと言えるほどの作品数・上演回数を観たとは到底言えないけど、いつも目前で繰り広げられる温かく、世に人に対する誠意に満ち、しかし時折後ずさる程ストイックな側面を垣間見せる物語に触れる度に覚えた感情は今回も健在。そういう空気、その作品世界を構築する一員として岡井ちゃん中さきちゃんくどぅーさんカリンちゃんさんが立っていること。そいつぁもう、“まったくもってとんでもない”ことだ!(唐突にガキさん風感嘆)
・とにかく、観れてよかったし物語を味わえたことが嬉しいし延期上演ホントウめでたいしこれから先また鑑賞する機会があることがありがたい、そう感じる作品でした。更なる味わい深さを着実に増してくであろう今後の観劇日を楽しみにしつつ。