The Radio Show Must Go On 〜バレルナキケン〜 in 中野ザ・ポケット(1/18)

小川のマコラッチョさんが出演の舞台、観てまいりましたー。以下感想とか(一応ネタばれ注意)
・えーと端的に言えば“昔は売れてたんだけど…”というアイドルがパーソナリティを務めるラジオ番組のスタジオを舞台に爆弾予告やら濃いファンの乱入やらタイヘンなことになってしまうーという感じ(要約端折りすぎ)なこちらの作品、やー面白かったですわー。何つか、根本の構成が丁寧で笑いを散りばめつつもその笑いに振り回されてない、みたいな(表現ヘタでスミマセン)。
増田裕生さん演じるディレクターの沢木がいいキャラしてて。自分の担当番組に次々に生じる想定外の事態にワタワタしつつ物事を収めようとする様子は度々客席を沸かせてました。
・冒頭のアイドル橘くるみ役の酒井香奈子さんもよかったなー。どう例えるべきか、想像できる限界のプリップリなアイドルちゃんを想像してその方向性を90度くらい曲げてもはや本人もどこ着地してるのかわからないような存在と一見思えるけれどもその本性は…という役柄がすごい存在感ありました。さすがは映画『キサラギ』にてキーとなる“如月ミキ”を演じた方だ。
・で、マコラッチョはディレクター沢木の下で現場を経験したいと志願してADを務めてるという役柄。新人でありながらセンパイや番組Pにもイキオイ良く詰め寄ったりなんてしちゃう大胆さとシャキシャキ仕事こなすスキルの高さなど持ち合わせたキャラクターは小川さんにピッタシでした。
・そんなマコラッチョ、冒頭の沢木とのやりとりでかなりキワドイやり取りもしてまして、その手の(?)台詞もスパッと言いこなしちゃうあたりのスキルは『桃色書店〜』で培われた部分もあったりして、とか思ったり。
・終演後にはマコラッチョブログでも触れられてたミニゲームとやらも行われました。内容は出演陣が2組に分かれてとある単語を母音はそのままにザ行やダ行だっけか、そこら辺の濁点付きの行に入れ替えて順繰りにジェスチャーで伝えてゆき、ラストの人が元の単語を当てる、というもの。で、人数足りないため電話のみ登場のキャラクターや稽古場での代役等を務めていたという岡田武義さんという方が片方のチームに入り、こちらの作品のプロデューサーである辻さんという方が審判務めてました。
・このゲームタイムにおいては2組に分かれたチームそれぞれの伝達模様や上手く伝わらなくてジタバタする様子に会場が沸いてたんですが、マコラッチョファン視点としての着目どころで言えばもちろん相手チームや自チームメンバーのオモシロ行動に思っきし笑ってる姿もいいんだけど、稽古前に表現力増すためとして行われてるというこちらのゲームの難しさを知ってるだけに不安げな顔で(ヤバイヤバイヤバイ)と口だけ動かして呟いてる様子や、回答役に任ぜられた際に一つ前の方が伝えようとするジェスチャーを当てようとしてこれ以上ない位真剣な眼差しで見つめる横顔とかもかなりのもんでした。明日の公演はDVD録りがあってミニゲームも収められる予定とのことなんで上手くしたら上記のようなマコラッチョの姿が映像でも目にすることできるかも。
という具合でまさに“良質のコメディ”というのがぴったしハマる感じだったこちらの舞台。笑いを題材にした作品はバランス取るのがかなり難しいだろうなーと思うんですが、ちょくちょく飛ばされる小ネタの織り交ぜ方と根幹の筋立ての揺らがなさが一本芯の通った面白みを生み出して、充実した時間過ごさせていただきました。やームリかもと思いつつ平日チケ取ってよかった!