劇団ゲキハロ第12回公演「キャッツ♥アイ」 in 池袋サンシャイン劇場(9/30)

Aパターン11時半公演行ってまいりました。以下感想とか(ヘロヘロ申し訳&一応ネタばれ注意)。
・9月22日から1週間あまり、文化会館への道のりを辿るのも今日でひとまず一区切り。個人的に鑑賞ラストな今回は、何と座席2列目中央部分、やー来生3姉妹の腹筋や内海刑事と同僚のチュー!?、それに課長の汗等(等?)しぶきなどなどが見て取れて距離の近さを感じさせられました。あとステージ近いと浅谷刑事と泪姐さんの例の各シーンも見応え聴き応え増しましてー。いやーステキだったっすわー。
・先日のアフタートークで瞳(矢島さん)と内海刑事(加藤慶祐さん)の切ないやり取りの際、背後のセット上でずっと控えているのがタイヘンなので注目してください、という舞ちゃんの言葉を念頭に改めてそちらの2人をちょくちょく見ていたけれど、あれだけじっとしてるのは確かに苦労するだろうなーと思いました。てかあのサングラスの奥で客席観察とかされてたらどうしよう(いや、後ろめたいことは別にないですけども)。
・Bチームトリオの登場場面にてサミットクラブもとい平野刑事・武内刑事による心理テストコーナー、これまでも様々な興味深い結果が出てましたが、今回は“細い橋の真ん中に汚いバケツがある。どうする?”みたいな設問でそれに対し中さきちゃんはまたぐ・上を通る、梨沙子ちゃんは磨き上げる、そして熊さんは落とす(足で蹴る仕草つき)と回答。そしたらそのテストは“あなたのお年寄りに対する態度”を表すものだと告げられて、慌てて立ち上がって手をブンブン振る熊さんの姿が見られたのでした。
・そんな熊さんはラストのキャッツアイテーマソング歌唱で宙を飛ぶ当番(?)にあたっていて、笑顔で少し振りコピとかもしつつ上手から下手に移動。これまで観れた公演では舞ちゃんがかなり怖がってたのを除くと中さきちゃんも茉麻ちゃんも結構余裕そうに笑顔でこなしてた感じがする。
・そういや高所苦手な梨沙子ちゃんは空中散歩したのかなー。でもBerryzMVメイキングとかで夜景撮影のためにビルの屋上あがる際にも相当怖がってたこと考えるとどうだったんだろう、気になるー。
・締めの挨拶では、台風の近づく中ご来場頂きありがとうございました、という矢島さんの言葉にどっと沸く会場。やー、矢島さんメインのAパターンの東京千秋楽の日に直撃っていうのが、本当つくづく見事ですよね。
という具合で、Aパターンの鑑賞も終わり、個人的にこちらの作品の観劇は終了。
・さて、そうして東京公演が終了した今振り返ると、Aパターンは“盗む側”として原作を踏まえる度合いが高く、また作品として肉付けしていくにあたり脚本家のイメージがカッチリあってそこに役者が努力して自らを当てはめていくのか、という印象があり、一方Bパターンは“盗まれる側”ということもありかなりオリジナル要素を含められ自由度を有し、また脚本担当者が宛書きを得意とするタイプであることも影響してか役者側の特質がより出た形でのステージとなった風に感じた。そこら辺の違いが、佐紀ちゃんが折に触れ口にしていた「Aパターンの稽古場はピリピリ(いい意味で)していてBパターンは楽しい」という風な違いにも現れてたのかなーと。てかまあ、今回の場合題材となった『キャッツ・アイ』という作品の個性が相当強いから、AもBも制作の方々相当苦労されたんじゃないかなということも観てる最中にちょこちょこ感じたりした。“盗む側”は物語の本線は既に構築されており逸脱可能な範囲は限られていて、創作出来る幅が広めな“盗まれる側”にしても『キャッツ・アイ』の世界をからめる、という大前提が存在する以上、そこに制約はどうしてもある訳で、、でもどちらの舞台もその中で最大限に世界を作り上げられていたと思います。
・とグダグダとらしくないこと書いてみたけれど、まー結局現在Berryzメンバーの中でキャプテンをいっとう応援してる身としては初日観た際にも散々触れたけど、彼女演じる浅谷刑事がAでもBでも予想以上の活躍を見せてた時点で満足度10割超えしてますので平均的な舞台感想とはかけ離れていることを改めて報告するものであります。やーもうねーしかもAパターンでのあの一連のシーンのお相手がライブやイベントMC、また以前放送してた『べりつぅ!』等の場で度々ナイスなコンビネーション重ねており、また共に外部舞台に出演し互いの演技についても認め合う間柄の茉麻ちゃんときたもんで更にその効果倍ってなもんで。もーBGM流れた途端に2人に釘付け状態でしたもん。もちろんメインはコメディとしてのシーンになるんだけども2人の歌声、茉麻ちゃんの凛々しい佇まい、浅谷の恋に落ちメロメロになったり一転決意に燃えてキャッツアイ逮捕を誓う際の勇ましい佇まいなど大げさに言えばかつての娘。ミュージカル『リボンの騎士』を彷彿とさせるような見所に溢れた一連の場面。外部舞台でミュージカル参加ってのも将来マジでこのお2人なら実現するんじゃないか?ってAパターン観劇の都度期待が膨らむ一方でした。
・そしてBパターンでは浅谷は熊さん中さきさん演じる新米探偵コンビ“ベビースターズ”にも協力する理解のあるキャッツアイ特捜班担当刑事として登場してる訳ですが、その浅谷に関するBパターンを担当されている塩田泰造さんのブログに見逃せない記述が。Bパターンのキャストそれぞれについて稽古中のエピソードをからめつつ語られる中、

「キャッツ三姉妹はA組。それ以外の三人はB組」って
アンドリウ兄さんの描いた絵図をはじめて聞かされたとき
「じゃあ、きゃぷてん(清水さん)は? Bにくれますか?」
って宛書きチャンスを思い描いたりした瞬間もありました
・・が!
あらためて素晴らしい女優さんだなァ、と尊敬してしまう
A面B面(両面シングルカット!)で演じ分けつつ大奮闘の
浅谷光子、ぜひ目に焼きつけてください

うわぁ、脚本・演出で制約ある中にてある場面は楽しくあるシーンは威勢良くそしてある瞬間にものすごく切なくてでも温かさが感じられる物語世界を構築された方にこうして見込まれてるってのが本当嬉しい。佐紀ちゃん自身は演技については好きだけど苦手意識もある、みたいなことをインタビューや対談で語ってたりもするけど、いつか大人の麦茶さんの公演に『1974』や『BB』や今度上演される『シュガースポット』のような形で少人数のうちの一人として出演する姿観たいなと改めて思った。
という感じでちっともまとまらない感想ですが、とりあえず舞台『キャッツ・アイ』、佐紀ちゃんの格好よさオチャメさクールな表情、舞美ちゃんの綺麗さオモシロさ腹筋の理想的さ(?)、茉麻ちゃんの熟女っぷり(!)にしっかり者ぐあい長女としての優しさ厳しさ感じる眼差し、熊さんのユカイさ凛々しさ真っ直ぐさ、中さきちゃんの程よいひねっぷりに思わぬ素直さや人の心を惹き込む力、梨沙子ちゃんの気高さや冷ややかな視線に隠された家族を想う心、舞ちゃんの自由奔放さにツッコミ巧者っぷりに姉を気遣う優しさ、などなどメンバーそれぞれの持ち味とキャラクターの特質とが合わさり、そこに経験豊かな役者さん達が加わって作り上げられた世界に9月下旬のひととき充実した時間を過ごさせてもらいました。大阪公演でもきらめく猫目の物語が人々を魅了することを祈念して。どうもありがとうございました!