MOSH『理由なき反抗』 in 池袋 シアターKASSAI(5/31)

宿直明けそのまま上京して舞台観てきましたー。昼の回観劇。以下感想的に(ヘロヘロ簡易申し訳&ネタばれ一応注意)。
・何の根拠もなく上演場所を中野と思い込んでおり、湘南新宿ラインで池袋を通り過ぎて新宿から中央線に乗り中野着。さて開演時間まで買い物しようかと予約メールを見返したところ、見慣れない会場名が。なに、KASSAIってどこ?!
・さてそこから検索して場所確認して駅すぱあとでもっとも早い経路確認したら東西線だったんで隣のホームに駆けて飛び乗り、高田馬場から山手線乗り換えで池袋。そこの北口方面から東口側に出て区役所前まで歩き、そこから奥に入ったところ…と辿っていくと出演者宛の花とスタッフさんが立っている建物が見つかる。やー焦ったーよかったー無事着いたーとホッとしたながら中に入り、予約名を行ってチケット貰って場内に。自由席てなことでかなり会場埋まってたし後方の端っこに座る。
・そして開幕。ショートストーリと幕間の即興劇、そしてこの回では出演陣の中から9人によるアフタートークもあり、という構成。うむ、テンポいいよなー。自由だし。何より演者さん達が活き活きしていて、言葉もこちらにナチュラルに届くのがいい。
・しかし、そうやって奔放に軽やかに演じている各メンバーの基底には強い道求心があるのだろうとも感じて。実際、途中の即興劇で点が取れない(3チームに分かれて客席の挙手で勝敗を決める形式)場合や演技が上手くいかなかった場合等、演者さん達はすごく落ち込んでるらしい。や、それはどの舞台でもそうなんだろうけど、闊達さやハチャメチャッぷりが際立つこちらの作品においては“頑張ってる!”感が見えすぎないことも必要とされることだろう中で、そこら辺がとても自然にバランスよく創りあげられてるのが大したもんだと唸らされました。
・そしてそんなツワモノな演者さんの中でマコラッチョがこれまた溶け込んでる感じで座組の一員として登場しているのがとても心強いこと且つファンとして嬉しいことだとも改めて思ったんでした。即興劇では3チームの中の1つが“まこっちゃんチーム”になってたり、トークでは相変わらずのカミっぷりだったり、ツッコまれると強気に出て煙に巻こうとするとことか小川さんらしさ全開だったんですが、一際おおっと思わされたのは後半のショートストーリーでの一幕。その物語は、

新婚夫婦のうちの夫が妻をかばって自動車事故で死亡、訪れた死後の世界で人は決められたシナリオを演じており、新たな転生のためには恵まれた人生の場合はオーディションが開催されると告げられる。しかし自分の一生が決められていることに反抗し、警備兵に消された、と思った瞬間妻に起こされ目が覚めた。何でも式で飲みすぎた、ということでこれから新婚旅行の荷造りしましょうか、と妻が別室に去っていた後、ほっとしていた夫の前に一枚の紙切れが。どうやら自分の運命の台本と知り、最終ページを読んで衝撃を受ける夫。慌てて妻を呼び…

という感じ(ウロ覚え超モウシワケ)。で、その妻役を小川さんが演じてらしたんですが、物語の締めでキメとなる一連のシーンでの雰囲気、笑顔がほんわりしている中に夫への気遣いとしなやかな芯の強さを感じさせる空気が場内の奥の方まで届いてくるようで、本当よかったです。
・他には、図師光博さんのイジられ方って…すごいすね。
・中村まいさんは空気感と喋り方がいい感じな方だな、演技も印象深いしとこれまた改めて思ったり。
という具合で、演じていた役者さんそれぞれの力と互いへの信頼関係があってこそ成り立つこちらの舞台、その上で物語を作る中にいる小川さんの魅力を再認識すると同時に今後とも応援したいと強く思った作品でした。