ポチッとな。-Switching On summer- in 六本木 俳優座劇場(7/10)

観てきましたー。以下感想とか(ヘロヘロ申し訳&念のためネタばれ注意)。
・振替取って病院行ったり歯医者行ったりだの用事済ませていざ夕暮れのギロッポンへ。開場時間数分前に着いたら既に建物内はグッズ等発売されててお客さんたちかなりいました。所持してたのは指定席引換券だったので受付すませて中に入るとブロマイドとパンフレット、あと台本やグッズ等が売られてましてまずパンフを購入。こちらは何も無しのと出演者のサイン入りのがあって、ならばやはし、てことで今回のお目当てミッツィーこと光井愛佳さんのサイン入りのを購入。
・指定された席は真ん中へんの上手側、端っこだったけどステージの様子結構見えたんでよかったです。チャットモンチーさん(だったすよね?)のBGM流れる中待つ内、出演者お2人による場内アナウンスがあって開演。
・ストーリーは、とある理由で出身高校の機器ボックスみたいな“開かずの扉”内にあるボタンを連打して過去に戻った(というか自分以外の時間を戻した?)主人公が目的を遂げようとするんだけど中々うまく事は進まず…みたいな感じで、物語に含まれるメッセージみたいのやテーマ的なとこは結構ハッキリ登場人物からも述べられてる感じなんですが、そういうの一切くるみこんでの作中世界の作り上げ方とか出てくる連中の描かれ方とかストーリーのテンポとかが全体的に心地いいっつか。さわやかでイキイキしていて、でもどこか切なくて。そこら辺の空気感を生み出してらしたのは主人公岸利透を演じていた小野賢章さんの佇まいによるところも大きいのかなと思いました。体に弱点を抱えていてそれゆえの諦念を漂わせていて、しかし時を戻ることを決意した彼女との出会いや物語のキーパーソンである教師との会話をはじめとした仲間たちとのやり取りにおける雰囲気が、気持ちにすっと入ってくるんだけど油断してると胸にぎゅっとくる感じなんすよねぇ。
・演者さんでは、他には上記の透にとって重要な人物である遠山明日香を演じた前田希美さんが特に印象残ったですね。以前小川のマコラッチョさんと共演の際は儚い女性(少女?)役だったけど今回は、明るい部活少女で(ただしやや、いやかなり嫉妬深い一面あり)(例の開かずの扉を隠すために主人公がとあるポスターを貼ったがためタイヘンなことになる描写あり)(てかあのポスターて…)(閑話休題)こういうキャラクターも似合うなーと思いました。
・そして光井さん。演じていたのは保健室の先生、水島真知子(マチコ先生!)。養護教諭としてはけっこーテキトーなとこありつつ生徒想いでみんなから好かれてる、フワフワして飄々とした雰囲気ながら自らの思ったところは芯を持って相手に対するという風な人物がしっくりハマッてました。物語クライマックスあたりの透と相対する場面とか、ほんとよかったなあ。
という感じだったこちらの作品。ステージ構成もオープニングのパフォーマンスや物語のカギである主人公がボタンを“ポチッとな”し続けるシーンとか心に残る個所が幾つもあって、全体的に魅力大きい舞台でした。観ることが出来てよかった。ていうかまた観たいなぁー。