演劇女子部 ミュージカル『LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-』in 池袋サンシャイン劇場(6/14)

15:30、18:30公演観てきました。以下感想とか(ホントヘロヘロで申し訳&念のためネタばれ注意)。
・観る程によくぞここまで重みと悲しみに満ちた物語を1日3回も…と慄かされるこちらの作品、先週から間が空いた分、演出家の方が以前手がけられたという作品との関係性とか人様の感想とか色々読ませて頂きなるほどーとなったりしてました。自分ではそういうの書けないので羨ましいっす。
・福田さんと譜久村さんの紫蘭と竜胆観るごとにやばい。特に普段口調が強い紫蘭がリリーに現れた兆候を読み取り竜胆にしがみつくあのシーンだけでうわわわとなります。いつかお2人のキャラクターを活かす形でそこにBerryzから熊井ちゃんや嗣永さんを盛り込む舞台とか実現したら楽しいことになりそう…いや、タイヘンなことになるかな。
・だーいしさんタケちゃんのいにしあちぶ説明シーン、18:00公演ではお2人が客席をアオり上げてスタンディングオベーションが起きるという展開に。その盛り上がり具合は、普段はお芝居を保っている譜久村さんも頬を緩めてしまう程で、またその彼女が続ける「そんなことが許されていい筈はありません!(だったかな?)」という台詞が石竹ペアの行動にやけにハマッてしまってそこでも笑いが起きてました。
・リリーがシルベチカの存在を思い出し、かななんさんもといキャメリアが失われた記憶を徐々に蘇らせるという状況、お館方様の力が弱まりつつあるという影響は実は他の面々にも出ていたんだろうか。例えばリリーへの想いと執着をつのらせるマリーゴールドやお姫様妄想が強まってるぽいマーガレットとか…いや、後者は単に生来の繭期だろうな。
・もし800年生きてたのがカトレアやナスターシャムだったらどうなってたんでしょう。
・約500年前のリリーがファルスに永遠に生きる身体にしたことについて責めたり10年前(でしたっけ)のシルベチカが現実に戻ろうとしたりといった場面に至るまでに一体どのような事件が起きていたのか、上記2件だけでもそれぞれに物語が書けてしまいそうですね。後者とかキャメリアとシルベチカの幸せシーンとかも観られそうだけどその分更に辛くなりそう。あの嵐の夜を迎えるまでに一体どんなことがあったというのだろう。
・そう、上記で触れた2人を演じていた中西香菜さんと小田さくらさん、やーほんと今回の舞台においてかなりの割合お2人に魅せられたと言っても過言ではありません。『あなたを愛した記憶』今回も本当によかった。こちらの作品出演メンバーではいわゆる推しは香音ちゃんくどぅーさん福田まろさんタケちゃんなのに思わず中西さん小田ちゃんの写真購入した位、今回のお2人にハマりました。
・んでもって東京公演終わってしまったんだなぁとか思いながら娘。とスマイレージのオフィシャルブログ遡って読んでたらお2人元々結構仲良しなんすねーと今頃知ってますます和む。
・仲良しと言えばズッキさんと小田ちゃん、最初の方のクランの日常にてアンサンブルキャラで登場してる際に2人で壁ドンごっこみたいのしてていやいや何イチャついてるんすかステキ、と。
・ラストの『少女純潔』、すべて観終えてのファルスを中心としたあの振り付け、くるものがあるな…。
・ローズ、カトレア、ナスターシャム、チェリーがパーテイー組んでモンスター倒したりミッションこなしたりクエストにチャレンジしたりラスボスに挑んで逃げ帰ったり(?)するようなRPGチックなファンタジー観たい。
田村芽実さん、本当いつか外部ステージ立つに違いない。
・かつては親友だった、そのことを己の生を幕引くことを選んだ後ようやく告げた心持。シルベチカを探すかつての友を諭す時の言葉。スノウ、あまりに切ない。。
・そんなスノウを存分に演じきっておられた和田あやちょさんが自らを運命に引き込んだ張本人を演じている工藤遥さんに嬉々として仏像関係のお話しされてる光景とかそんなの見たいに決まってるよ!
・そしてくどぅーさんは今日もイケメンでダンスシーンでは目を合わせないようにしようとするスノウにあくまでも視線をバッチリ注いでリリーはじめとする少女達に対して真相を明かす場面での危険な笑顔もイニシアチブを発動する際のある種悲壮な空虚な表情もクライマックスでの絶叫もハンパなくて、これまたすごかったとしか言いようなかったです。
という具合で先週と今回合わせて4回観たこちらの舞台、もっと彼女達の築く物語に触れたいと思いながらも、あともう少し…と未練引かれる位がいいのかもな、とも。
どうしても絶叫シーンが多いメンバーは喉が心配、となってしまうけど、どうやら東京楽日まで歌い続けられたことにホッと。どうか、大阪の千秋楽まで思いきりな演技が出来る体調を演者の皆様が保てますように。
素晴らしい世界を味わわせていただき、ありがとうございました。