三文オペラ in 初台 新国立劇場(9/13、9/15)

観てきましたー。以下感想とか(ヘロヘロ申し訳&念のためネタばれ注意)。
・9/14の休日出勤を挟んで群馬から初台の地に赴きましたー。13日に上演場所を帝劇と間違え日比谷まで行っちゃって慌てて戻ったのはナイショの話。券面確かめないといかんですね…。
・そんな具合で初見の日は気持ち的にやや焦った状態で鑑賞スタートとなったんですが、一筋縄ではいかない登場人物達のしたたかさや地に足の着いた様子が描かれる物語世界にいつの間にか引き込まれてました。特に池内博之さん演じる主人公のメッキースのワルいヤツだけどモテちゃうズルい悪党っぷりとか語り手も兼ねたヒロインの父で警視総監を脅せるようなある種権力の持ち主ピーチャム(山路和弘さん)とか存在感ありました。
・またピーチャムの妻しーりア役のあめくみちこさんにメッキースと昔からの関係がある酒場のジェニー(島田歌穂さん)、警視総監の娘でメッキースに手を出されてたルーシー(大塚千弘さん)等女性陣がこれまた濃くて。大塚さんは以前吉川友さんとも共演されてましたが、今回はまた一味違う激しくてややコワいけど情の強い女性という役柄で説得力ありました。
・そんでもって個人的なお目当てだったソニン!やー久々に歌声と演技味わえてしみじみ。ピーチャムの娘でメッキースと結婚するポリー役だったんですが、やっぱり彼女の演じる姿いいなぁ。歌声も、愛する人メッキースの背景にやや不安を覚えながらも愛する存在として一途に想い、それでいながら両親とコミカルな掛け合いやメッキーと部下の軋んだ空気を和らげるために披露した余興での活き活きした姿、ルーシーとの女同士のバトル(高音で張り合う場面とかあり)、そしてメッキースとのラブラブシーンなど様々な表情で物語内で生きる姿を見せてくれました。13日とか結構前の方の座席だったんで熱演による汗まで見えておおーすごい!と思ったり。
・15日に観た時、山路さんを始め結構アドリブっぽい台詞とかあったりして、この分だと更に上演重なるごとに色んな場面で各キャラクターが遊び心を見せてくれそうですね。
・ラストシーン、演者がこちらを向いて歌いかけるシーン、気迫こもった目や歌声に気圧された。
・挨拶時並んで登場する島田さんとソニンが後ろ下がる時に笑いあってたり客席に手を振る際島田さんがソニンの肩抱いてたりする様子にほのぼの。あとツイッターでの大塚さんとのやり取りもいいなーなんて。
そんな具合で、充実した時間味わえた舞台でした。もう一度観るチャンスがあるのでもっと作品の背景について予習してこうと思います。
追記:あ、パンフレットは演出家さん達の鼎談とか原作者の年表とか色々掲載されてるので購入がオススメです。何より稽古時のショットが見開きに加えて出演者紹介ページの下にも掲載されてるのがいいです。