くるくると死と嫉妬 in 東池袋 あうるすぽっと(12/9)

ガキさんきっかさん出演のこちらの舞台観てきてたんでした。以下感想とか(ヘロヘロ申し訳&念のためネタばれ注意)。
吉川友さん演じる雨宮希歩という女性、ある目的のため舞台となる病院の救急外来(だったかな)に配属希望した研修医、慣れない環境でも懸命でひたむきで、ただ上記の目的である人物に関することについては複雑な感情を閃かせるけれども、あくまでもその在り方、行動は真っ直ぐで真摯で、自ら考え、そして大切だったけれど最期までどこか遠い存在だったその人がかつて口にしていたことをもって重大な決断をする。物語の中でとても重要で、切なく、でも見ていたいと感じる確かさのある人でした。そういう人物にきっかさんがまたほんっと気持ちよくハマッてるんすよねー何だ普段のイメージとのギャップ!いやある部分ではギャップが無いんだけども!上記の人物の配偶者とのやり取りの場面とか、クライマックスでの判断とか、とある人物との対話、その人に関する行動と、本当に魅力的な女性を演じきる吉川さんの姿が印象的でした。
・ガキさーん!切ないよー悲しいよーガキさーん!ガキさんは、つか演じる春香という女性は何にもわるくないのにー!でもなあ。。。とにかくキュートな仕草やイキイキした笑顔や相手を想う表情や迷いや戸惑い、悲しみを浮かべる眼差し、こちらも惹き込まれる女性でした。
・季歩の兄として登場する方の友哉という男性、彼のような人物は実は結構世の中にいるのかもしれない。その人自身や、その人の周囲の、家族や友人や、その人を愛することになった者の感情を考えるとうわーとなる。舞台後半、季歩の回想における兄とのやり取りが個人的にはこの舞台で最も心に残った場面かもしれないです。
・もう一人の友哉なー、あーああなっちゃうかなぁ、ならないタイプの人が出てくる物語もありますよね、何かで読んだことあるなーと思わず違う作品に逃避したくなるようなやりきれなさ感じる人物。“老”を演じる方、重ねた年月で生み出されたとめどない繰り言と猜疑心と愛憎に突き動かされる様子が思わず目を背けたくなる臨場感だった。
パンフ買わなかったのは失敗だったなー。とにかく、でも、お目当てのきっかさんもガキさんも物語の中で生きて世界を築く一員となっているのは着実に感じました。観ることができてよかったです。
追記:行ったのは昼公演だったんで研修生の演じる姿観れなかったのは残念だったなー。相川さんとかどんな佇まいだったのか気になる。