MUSICAL誠〜とびだせ新選組〜in 新宿 紀伊国屋サザンシアター(10/24)

月組初日観てきましたー。以下感想等(ヘロヘロ記述申し訳&念のためネタばれ注意)。
・ふくさきさん出演舞台観た後、新宿に移動してネットカフェでしばし休息取ってから紀伊國屋書店でマンガ買ってエスカレーターで7階登って会場内へ。今回は前から数列目とかなりの近さでしかも最初の方の劇団員達がミュージカルの練習する場面にてちょうどマコラッチョの対面に当たる位置だったためキンチョウしつつ嬉しい時間が過ごせました。やーだって歌のシーンとかでも間近で聴けるんですもの。
・そう、そのマコラッチョの歌声、本日も改めていいなって思ったんだった。
・しっかし殺陣シーンの男性陣、実際に造刀ぶつけ合わせてるガシガシって音が聞こえてくる程の勢いで迫力あったわー。
新選組の面々の中で、特にいいなと思ったのは小見竜二さん演じる原田左之助でしょうか。あの宴会シーンで鼻の下伸ばしかけて隣に座った沖田(に化けた典子=小川さんの役柄)に窘められるとことか、乱闘シーンで典子を助けるとことか、元いた時代に帰る間際に…なとことか好きでした。ここら辺のシーン、ガキさんが演じる映画でも活かされてたらいいな、なんて。
・あと藤堂平助さんのカワイソウさがツボ。
・小川さんの演技、想う人を助けようと必死だったり、父である人と対面した時の感情込められた言葉がよりこちらに伝わってきて。千秋楽に向けてどんどんすごくなってくんじゃないか。
村上東奈さん、劇団員の一員という役柄ながら、イキイキした表情と爽やかでしなやかな在り様がやはり素敵でした。やはりこの方の佇まいも好きです。『シュガースポット』での演じる姿観られるのもこいつぁ楽しみですよー!
・物語の在り様について。演出や脚本といったおおもとを作る人の根底に流れる考え方、というよりその表し方・描き方かな、そこら辺が何ちゅか個人的には消化困難な物質が腑に溜まる感覚になってしまうという点が少しわやで。これはこの作品に限らず、時代に対する危機や思想、タブーとされている(いた)ことがこちらの(あくまでも個人的にそうあって欲しいという範疇より)露わにそのままの形で描かれること、そういった場面にこちらがいいなと思っている人が関わることというのがどうもキツいんだよな。演劇においてはありふれた事なのかもしれないけれど。また、思想というものが生み出す危うさについては、その感情覚える度にしばしば北村薫さんの小説『玻璃の天』の一節、主人公とある人物の対話を思い出す(って作品に寄りかかった書き方しか出来ない点でどうなんだという感じだけれど)。まーあくまでも個人的な感じ方にすぎないんで(とまた予防線張っちゃいますけど)。
・でも止めをさせない、という俊平の在り様に対する総司の言葉とか、宴会シーンで色っぽいおねーさんにしなだれかかられる度ヤメろ!と困惑して払いのける男装マコラッチョとかよかったっすよ〜。後者とか、サシハラさんプロデュースの武道館での催しの控え室で桃子姫がモモクロさんにももち結びをイジられる度「ヤメて」「ヤメて」と払ってたというエピソード想起させられたりして(←細かすぎる関連付け)。
とにかく、小川さんの色んな表情や女優としての一段またUPした姿、そして月組では村上さんのいいなという演じ様が観ることできてよかったと思うステージでした。
追記:そうそう、こちらの作品でセコい悪党(でも完全なる悪人ってんでもない)副島という男を演じていた佐羽英さんやこちらはまごうことなく悪人である阪東鉄山役の倉田秀人さん、こちらのお2人のワルっぷりインパクトと味があって印象的でした。この方たちのヤバい人役また観たいかも。