ROUTE30第4回公演『るるる♪』in 笹塚ファクトリー(9/14)

日本中がアテネオリンピックで沸いた2004年、公開される予定だった映画「るるる♪」主演俳優の健次が、ホームレス殺害の容疑をかけられ、公開は中止に追い込まれる。事件は不起訴となるが、健次は芸能界から追放。ヒロインだった仁美も、そのまま姿を消してしまう。
そして10年後、映画「るるる♪」はタイトルを変えて製作することが決まる。
オーディションで選ばれたヒロインのみどりは、仁美に興味を持ち、彼女を探しあて部屋に向かう。そこには、仁美と健次が一緒に暮らしていた。
オフィシャルサイトより

『さくらの花束』で℃-uteファイブと共演していた福永マリカさんが出ているということで観てきましたー。
・上記あらすじ中にある“みどり”というキャラクターを演じてらした福永さん、当初自らが合格したオーディションの元となった作品のルーツを求めて、みたいなシンプルに明るく元気な少女、という印象だったのが、物語が進むにつれ彼女自身も抱えるものがあることが判明していく、というような役柄、溌剌さと秘めた情の強さとが共存しているような、個性ある人物を魅力的に演じていました。
・映画でのヒロインを務めていて、しかし10年経った今は変わり果てた境遇となっているヒロインの仁美役を務める清水ゆみさん、何もかも諦めたようでいて、しかしいきなり闖入してきたみどりにも当初投げやりながらもきちんと向き合い、そして彼女の事情が判明するにつれ自分自身と、主演俳優である健次(蕨野友也さん)のこの先についても前を見るようになるという姿に惹き込まれました。
・五十嵐健人さん演じる学みたいなキャラいいっすねぇ。まっすぐでちょいおバカで、でも恋人を大切に想っていて。
という具合で、物語自体は結構ズシッとくるものあったんですが、終盤にかけての流れで救いがあって、数組の恋人達もそれぞれの道を歩きだす感じでほっとしたり。劇中で映画が制作されてるという二重構造含めて見応えあって興味深い作品でした。福永さん今後もまた舞台出演あったら観たいです。