MITOnightは更けゆく

夜ピクこと『夜のピクニック』観てきました。
この映画をもし登場人物達と同じ年頃に観ていたら、一体どんな感想を自分は抱いていたんだろうとか思ってしまった。それこそベタな言い方になってしまうけど、「ただ歩いているだけなのに」そのことが主人公をはじめとした物語りを形作っている生徒たちの思いや感情と重なって特別な空間を生み出してる気がした。エンドロールの映像含め、登場した面々が歩き通したことの実感が伝わってきたように感じました。
主人公の多部未華子さん、『青空のゆくえ』の時もかなり印象残ったけど、今回の物語ではこの方の独特な存在感でかなりのものが成り立ってたんじゃないだろうか。すごい人だわやっぱし。西原亜希さん、この方も『青空〜』や『ダンドリ』等演技を目にする機会が結構あって、物語中の役柄と雰囲気がしっくりはまっていたと思いました。
そんでもって高部あいさん。この作品は鑑賞前の予想よりかなりコミカルな演出多いなと思ったんですが(前半部のクラスメイトとのやり取りや同級生の未来ストーリーなど)、彼女のキャラクター設定もまさにそのひとつで、数々の男子生徒をオトす魔性のマドンナみたいな役柄はまさにGGGにて一時期やってた再現映像での姿そのもの。もっすごい合ってた。いや勿論『てるてるあした』で見せたような強気な少女はじめ色んな方向性の役を演じる実力の持ち主とは思ってますが、それを踏まえた上で彼女のキャラクター性に合致した女の子の姿を演じてたなと。これまたハマり役だったと思います。
以前同じ監督の『青空のゆくえ』を観た時の舞台挨拶にて「自分の青春がつまらなかったから青春映画を撮る」というようなことを発言を監督がしていたのですが、この物語も方向性は近いのかな、というかやはしラスト付近の主人公達の台詞みたいな感じですかね。
なんともいい作品でした。たまたま撮影地である茨城で観れたってのもより物語の中に入り込む効果あったですわ。常磐線の駅にもポスターずらっと貼ってありますし。
今週末には茨城の映画館で舞台挨拶があるそうですが、きっと映画の生まれた場所ってことで一味違う内容になるんじゃないかなと思います。いいなー、“タイミング”さえ合えばぜひ行きたかった。でも、とにかく観れてよかったです。

一応美クラつながりな話題

・映画館向かう前にたまたま駅前の大モニターにて安良城紅さんの新曲『How Are U?』の プロモが流れてて普通にカッコよかった。同じ美クラ発歌手メンバーなふくさきさんこと福田沙紀さんのアルバム曲もこうして流れる機会あったらもっとアピール出来るんじゃないかなーなんてちょい考えてしまった。なんかのドラマの挿入歌とかで色々出していったらきっと興味持つ人は多いと思うんだけど。
・上映前に『幸福のスイッチ』の予告編が流れてたんですが、ナレーションの雰囲気が懐かしの『リトル・ホスピタル』彷彿とさせてああやっぱ同じ監督さんの作品だなーと暗闇の中で一人頬緩めてたり。中村静香さんも見れたシーンはほんの一部ながらいい感じの演技だったし、これまた公開が楽しみです。