ミス・サイゴン(7/20)

松井さんイベント後、有楽町日劇で『ザ・マジックアワー』鑑賞してから(面白かったです。佐藤浩市さんすごいな。深津絵里さんの役柄普段と全然違うのにハマってる。妻夫木さんがー!)帝国劇場へ向かい、表題作夜公演のソニン出演回を観てきました。以下感想とか(一応ネタばれ注意で。ただ物語背景あまり理解できてるとは言いがたいのでご容赦を)
まず、ソニンの実力は、遺憾なく発揮されてたと思います。喜びや哀しみ、そして愛した人や我が子へ向ける愛情を表現する演技・歌声の持つ力が更に増していたようなというか。この大舞台と注目される作品で、ヒロインという大役を成し遂げている姿にファンとして嬉しく感じました。
ただこの作品についての印象としてはやりきれなさを覚える部分も多くて、向日性に満ちていて欲しいとは言わないけど、せめて辛い事があっても、明日がある、未来、将来を目指すことが可能な終わりであって欲しいと考えてしまうのです。しかしこれは先日観た藤本さん舞台と同じように、物語に対する好みにすぎないものなんだろうなぁ。この時代の悲惨さや母としての心を感じ取った上での感想を抱けているかと言えば我ながら到底そう思えんし。
とにかく役者としてこの舞台で得るものはソニンにとって測りきれないんだろうなと思います。無事に、そして笑顔で千秋楽を迎えてくれるようにと願います。
追記:クリスという役柄について斎藤美奈子さん定義するところの『妊娠小説』における主人公のような部分を感じてしまったのもストーリーに対するビミョウさ覚えた原因かも。や、連れてくために頑張ってたのも苦しんでたのもわかるけど、子供がいるとわかった途端にさぁ…(て話がズレるなやめよう)。あとエンジニアの存在て舞台の雰囲気上げる意味で大きいなーとも。
追記2:こちらは『血の婚礼』とかと同系統の感覚ですが、わりとトゥイやエレンに同情する気持ちを覚えたりしました。