火天の城 初日舞台挨拶in丸の内TOEI1(9/12)

行ってきました。念のためネタばれ注意で(ってもあんまし無いですけど)。
・戦国時代って言えば光栄のゲーム信長の野望で知ってるくらいだよなーて感じでしたがその『信長の野望』の最新作の紹介がパンフに小さく載ってておおーと思いました。何でも今回の主役、西田敏行さん演じる宮大工が登場するっぽい。
・今回の舞台挨拶は先に本編見てからだったので出演者のトークに制限かからない点でもよかったです。まああまり時間は無かったですが、それでも福田沙紀さんのしっかりハキハキした喋りと笑顔見れただけでも満足。
・指図(図面)争いってバリバリ企画競争みたいなもんすよね。奈良の大仏殿とか金閣寺とか作ったような職人団体と田舎から出てきて張り合う一門という構図が現代にも通じるような。
・今に通じると言えば、ふくさきさん演じる主人公の娘、凛は喋り方も両親に対しはっきり意見言う様子もパンフで福田さんご本人が言ってたようにかなり現代に近い感じでした。呼びかけ方も父さん、母さんて感じで、そこら辺もあまり敷居を感じず物語世界に入れた理由な気がします(もちろん時代考証はしっかりされてるんだろうからいいんだろうし)。
水野美紀さん、ごくフツウの仲間内で頼られるしっかり者かつ職場の花てキャラかと思えば、まさか敵方の乱波とは…。あーこれまでの役柄から考えてもこりゃ違和感ないですわ。それにしても山本太郎さんと日常生活でのちょっとしたやり取りから求婚、そして2人の最期に至るまでの流れはちょっと別世界になってたような。こういう役柄の水野さんメインな映画も観てみたいかも(てそしたら『ハードリベンジ、ミリーSENGOKU-Ver.』とかになってしまうか)。
・話戻して、凛と石田卓也さん演じる市蔵との恋模様もよかったです。クライマックスでの展開も個人的にはホッとした。
・吹き抜けが火事の際命取りになるってのは、以前外国のビル火災でも言われてたりしたような。戦国の世で既にそうした可能性を考慮できるってすごいな主人公。
・主人公の仲間の中では寺島進さんとか夏八木勲さんといった方が特に印象残りました。あと笹野高史さん演じる木曾義昌も小役人の苦悩という感じで、そりゃあの立場ならそうだよなーと何かちょっとシンパシー抱いたり。
・ええっ、前田健さんだったの!?
・そっかー、田口浩正さんだったのか。
・秀吉役の次長課長河本さんは思ったよか違和感なく自然でした。考えてみりゃよく言われてる“サル”なイメージそのものな人が出たらかえって全体のバランス崩れそうだもんな。
・舞台挨拶でのエピソードとしては、福田さんから草鞋で走ることのキツさ(特に坂道では先に草鞋が行ってしまう事とかあったらしい)や、カイコから糸を紡ぐ場面で段々虫が見えてくる様子が衝撃的だったり、特徴的なニオイについて大竹しのぶさんと「くさいね〜」と言いながら演じてたというのが特に面白かったです。
・中孝介さんの曲なかなかに作品世界に合ってた感じ。
田中光敏監督、結構若い印象っすね。話し方がハキハキしてながらも穏やかそうで、隣にいたふくさきさんとも壇上で笑いあったりしてました。
という感じで、エピソードが途切れず思った以上に興味深く鑑賞しました。福田さんのキャラクターもかなりいい具合な描かれ方だし、“時代劇”ってんで感じるカベは予想以上に少ない作品だと思います。見応えある映画でした。