ヘンリー六世 第一部 百年戦争in新国立劇場(初台)(11/21)

観て来ました。以下感想等。
・先に第二、三部を観劇してしまった外道なのであれですけど、これは第一部から順を追って観てたら登場人物の栄枯盛衰模様により諸行無常な気持ちになったのかもなーとか思ったり。
・そもそもジャンヌについては、一般的な聖女的イメージの方もその最期がヘタに知識として持ってしまってるだけに華々しい活躍があっても物語として観るのツラいかなーて気持ちがあったりしてて、更に今回はそれに加えてイギリス側視点の“魔女め!”てな人物にされちゃってるのかーうわーて気持ちを抱きつつ観にいった訳ですけども、あれ、思ったよかダイジョブじゃないか。確かに火あぶりにされる直前の一幕あたりはアレだけど、敵の陣営に術策練ってこっそり乗り込んだり、言葉巧みにフランス貴族を味方に取り入れたりするあたり、活き活きした躍動感と強かさを感じてこういうジャンヌ像も魅力的じゃないかと感じました。ソニンの持つ存在感は役柄と相まって乙女ジャンヌとしての姿を会場中に示されていたと思います。
・あーサフォーク伯とマーガレットはこうして出会ったのかー。これまた第二部に後を引く別れ方だなー。
ということで、先日観劇した第二、三幕と併せて一応物語全部を鑑賞した訳ですが、乙女ジャンヌの描かれ方にホッとしたのと、舞台となる混沌とした時代のエネルギーそのものに圧倒されたなーという感じでした。やー見応えありましたですわー。
こんなイメージで日本の応仁の乱前後の舞台とかあってもオモシロいかもしれませんね。