つぶやくGirl's in ワーサルシアター(八幡山)(9/8)

観てきました!
面白かった!以下感想的な事など(毎度ヘロヘロですみません&ネタばれ念のため注意)
・今回の会場はとにかく駅から近かった。チラシに劇場までのアクセスとして徒歩30秒とあったけどそれもあながち誤りではないと言える位。地図が無いと途方にくれる派(ってなんだ)には大助かりです。
・こちらの作品を観劇したいと思ったのは三好さんに加えて村上東奈さんや仙石みなみさんといったこれまで観た幾つかの舞台でも印象的だった方々が出演するということと、空間ゼリー坪田文さん脚本・深寅芥さん演出というのが大きかったんですが、実際に観終えたら予想以上の充実した内容。1時間半と思えない感じ。
・それぞれの生活において悩んでる3人の男女が、各々タイプの異なる“つぶやくGirl's”と“会話”していくことで…みたいなそんな流れの物語(はしょり過ぎ申し訳)、み〜よさん、村上さん、仙石さんがつぶやくGirl’sのお姉さん系、熱血系、妹系を演じてるんですが皆キャラ合ってました。
・三好さんのセクスィーお姉さん的キャラはもう鉄板すね。跳ね上げグラサン!ヒール!脚線美!(壊れた)
・村上さんのハリキリガールっぷりも爽やかでよかった。つぶやいてない時手持ち無沙汰なのを紛らわすように走ったり体操したり、なんて場面もキャラクターイメージ髣髴とさせてグッドでした。
・仙石さんの妹もいい感じだったんですが、サラリーマンの男性とのエピソードが流れ的に遣る瀬無いっつか胸が痛くなるっつか〜。多分自分はこうなっちゃうだろうなーという予感があるから“どこでもいっしょ”とか“どうぶつの森”とか仔犬と暮らすヤツとかああいう一連の育成シミュレーションゲームみたいの手ぇ出せなかったんだよなぁ…なんて個人的なこと思い出したり。
日本語学校教師と小説家のエピソードはそれぞれ後味良く。日本語教師はともすれば諦めようとしていた想い思い切って伝えに行き、小説家は果たせなかった恋心だけじゃなくて高校時代の自らの姿、憧れだった同級生をキャラクターに投影して創作に結び付けていくという辺りの一連の流れがを電脳空間のキャラクターと会話することで呼び起こされてゆくのが爽快感ありました。
・少し噛み合わないやり取り、でもその隙間を埋めていく言葉、そして人の気持ちそのものが持つ力を感じることが出来たような。サラリーマンのあのバージョンがあることでより補強されてるんだろうな。
・内容の充実度に加えて、会場の作り(四方に観客席が並び、中央のスペースで演者がお芝居する)と限られた空間というのも相まってかなり距離感近い中で上演されてくもんだからすぐ目の前を役者さん達が通ってく訳ですよ。三好さんの脚線美(二度目)とか村上さんの体育少女的スタイルとか仙石さんの妹キャラな姿とか、前列にいたお客さん相当の効力(?)あったんじゃなかろうか。
・村上さん間近で見るとより華奢だなー!でも溌剌さ満点なのがさすが。
・ハロー系お三方に加えて、プロデュース公演てことでワーサルの役者さん達もとても印象的で。日本語教師を演じてた今村優さんと小説家だった川添美和さん、存在感強かったです。
・存在感と言えばサラリーマンを演じていた空間ゼリーの木村延生さんも大層キャラが濃く…アフタートークショーでもいじられまくりでした。
・朗読劇とはあるけれど、三好さんのブログにもあるようにリーディング公演らしからぬ公演だったような。電子書籍が読めるデバイスを用いて公演を行うっての面白いっすねぇ。
・↑でちょい触れたアフタートークショー、こちらの作品では毎公演実施されるとのことで、今回は終演後の挨拶時に5分後にまた登場します、という予定が割りと間置かずに司会を務める脚本・坪田文さんが登場。「すいません、5分待てなかったです」とのことでした。
・一同が入場して、改めて会場に挨拶、という段でグルグル回る一同。終演時にも各方向に向けて一礼ずつしてて、こういう形態ならではの大変さだなーと。
・坪田さん曰く、三好さんは最初からキャラクターのセクシー演技についてフルスロットルだったらしい。
・また、キャラクターが発する数々のセリフについては、3人は馴染みがあるしやってくれるだろう!てことで真夜中に自分が面白いと思ったことを書いたそうです。(三好さんのウナギネタ連発とか)
ツイッターで呟いた自分のつぶやきが採用された人嬉しかっただろうなー。
・台本の載ってるiPadから目を上げるたび村上さんの顔が近くにあって「ああ、カワイイ」と稽古で何度かセリフが飛んだという川添さん。
・サラリーマン役木村さんが盗撮するんです!と訴える三好さんと急いで抗弁する木村さん。以前木村さんと共演した保田さんからもトウサツについて気をつけるよう言われてたらしい。
・村上さんについては、ツンデレ要素を少しでも入れたくて、更に『猫目〜』ではクールだったので底抜けに明るいキャラにした、とのことでした。どっちもハマってると思います。
・その村上さんから、仙石さんはチョコ好きで、彼女からチョコ貰った村上さんがロッテのCMで有名なフレーズ「チョコレートはロッテ〜♪」と口ずさんでたら彼女自身も「チョコチョコ〜♪」みたく歌ってた、てことで一同から実際に歌ってみるようリクエストされ披露するもほんのさわりな感じのフレーズだったため、坪田さんから千秋楽までには仕上げてくるように命令が下される。
という具合で(他にも色々あったけど)、とても充実した内容でした。つぶやきがきっかけとなって行動したり物語を生み出したり、コメディタッチの中に新たな試みと真摯な感性とが溶き合わされてるというか、とにかく素敵な作品でした。観る事が出来てよかったです。