ステーシーズ 少女再殺歌劇 in 全労済ホール スペース・ゼロ(6/11)

観てきましたー。以下感想的な(毎度ヘロヘロ申し訳です&念のためネタばれ注意)
・会社から(やや遠いけども)歩いて行けるありがたい劇場のうちの1つ(他に新国立劇場等があります)スペースゼロに到着したのはちょうど入場はじまった18時半過ぎ。道すがらついったで当日券にてげな数の人が並んでたという記述を読んで期待高まる。但しかの大槻ケンヂさん原作の舞台となると、すんごいビシッと美意識で隙間無く組み編まれた物語なのではとドキドキもあり、更に事前に把握してた粗筋と普段見聞きしてる娘。さん達の印象(特にワカモノ達)のイメージがどのように結びつくのか余りに空想力の働かせ様の困難さにもーいいやとりあえず展開の予測機能はOFFにしとこーという感じで(しかしガキさんミッツィーさんやたかーしさんやシゲさんといったセンパイ陣のブログでワクワク度は増しつつ)迎えたこの日。そしていざ開演。
・で、観終えたんですけども、すごい、よくぞここまで。原作まったく知らないモンで全然参考にならない意見ですけども、娘。メンバー一人ひとりがステージ上において強靭な美学で作り上げられている世界を表現する存在となっていると思った。9期メンバー、10期メンバー、揃ってだったりそれぞれの見せ場だったりでのダンス、歌声、そして演技。ステーシーという作品の主材となる存在の輪郭を浮かび上がらせる力量を目の当たりにして、ずっと固まって観てた。
・田中さん、ハイカラ探偵王、リボーンときて今回の舞台もだけど、なんで普段はあんなにヤン、いや迫力系(?)なのにステージ上だと可愛らしい、でも芯のしっかりした感じの子がしっくりハマるんだろう。河相我聞さんとのシーンとかよかったなぁ〜。歌声も沁みました。演技も観応えあって、登場すると周囲の色みたいのがパアッと変わるようで。経験した作品を着実に糧にされてると感じました。
・ズッキさんのパートがあるとピッとアンテナ反応するんすよね。頼むから夏ハロー、KtkrかWkwkどちらかでズッキさんフィーチャーな曲ありますように!!
・くどぅーさんちょっと、持ってくわーほんと。1974では宛書きがハマり過ぎで台詞であらわす心意気がカッコよすぎな小学生でしたが、今回は元からあるキャラクターにも関わらずまさにくどぅーさんというか反骨精神とヤンチャっぷりと優しさとキュートさがたち現れる魅力的な人物として目が離せない演技されてました。うーん、すごい。そしてそんなくどぅーさんをエッグ時代からずっと見続けてきた方々、リスペクトっす。
・だーいしさん、これまで演技の経験無いんでしたっけ?なんかそうは思えないような。後半で登場する役柄がすごい合ってました。あと、彼女の演じた少女と相手の関係にだいぶ気持ち救われたような。あの2人がどのように書かれているのか知りたいがために原作読んでみたくなるくらい(てか原作に登場するキャラクターなのかは寡聞にして存じ上げませんでこれまた申し訳なんすけども)。
・くどぅーさんとだーいしさんのやり取り確かに楽しいな。
・役柄上の関係性で言えばくどぅーさんと生田さんのそれ、所謂萌えですね。
・鞘師さん、歌も演技もメインの一人となるのナットク。何だか安心できる。
ということで、鑑賞終えてほぉーっと息をつくような感覚になったこちらの作品。こうした物語を娘。で上演するという企画が実現したのは、リボンの騎士、シンデレラ、昨年のリボーン、あと娘。以外でゲキハロ三億円少女戦国自衛隊etc.といったこれまでの舞台で少しずつ着実にハロプロと観客側の演劇というものに対する考え方・受け止め方の変容というか耐性というか経験値みたいのが積まれてき続けてるというのもあるのじゃないかと。勿論、演じたメンバーの努力と元からの輝きが後押しして、企画を実施する側、作品を提供する側のチャレンジ精神や信頼感も増していって、といった作用も働いてて、だからこの先ハロー関係の舞台は更に進化遂げてく可能性があると感じました。いやーすごいなーほんとに。
今の娘。メンバーの魅力とジツリキが存分に発揮されていたこの舞台。ハロプロ関係のメンバーがコンサートにおける歌にダンスといったパフォーマンス、バラエティ番組でのトークといった側面と共に演じる姿も観ていきたい身として非常に心に残り、希望をまた一つ積むことが出来た作品でした。観ることができてよかった。素敵な時間をありがとうございました。