ということで

真夜中の少女たち』観てきました。8月から続いてた渋谷のシネ・ラ・セットでの公開がこの日最終日ということで8割以上席埋まってた気がする。割かしミニサイズの劇場でこりゃイベント時には相当競争率高かったんじゃないか。椅子の座り心地はなかなかで会場前方の作りがユニークでした。
感想として、一つ明確に言えるのはみんなすげぇ、女優さんやなぁということです。高部あいさんの明るい声ででも焦燥感のにじんだ笑顔とか、長谷部優さん・上堂薗恭子さんの苛立ちとガチのぶつかり合いと互いへの想いとか、渋谷飛鳥さんの強い眼差しと激しい感情を表す様子とか、佐津川愛美さんの相手に対する目を中心とした表情の変化とか。あと1つひとつの話がゆるやかに繋がる世界の中で描かれてるという造りもうまい具合に活きてて、渋谷から電車1本の(しかし相当長距離?)な街の高校生達がそれぞれ日常から少し離れた夜を過ごすという設定が素直に感じ取れるようになってるのもやるなあと思いました。4話とも面白かったけど、より心に残ったのは第2話『ベットタウンドールズ』と第4話『センチメンタル ハイウェイ』でした。第2話での技の応酬や幸の泣き顔、第4話での佐津川さんと津田寛治さん演じる猪熊とのやり取りにはやられた。
余韻の残し方とか、観ている側に主題の奥で築かれていた物語の存在を想像させる手法とか、映画素人にも物語の世界の雰囲気に入り込める作品だったと思います。いい映画観さしてもらいました。
そうそう、美クラファン的には本田有花さん登場時には「ウォウ!本田ちゃ〜ん!(藤井隆さん風)」、依知川絵美さん出現時には「依知川さん…!」なんて反応を内心してたりしました。それと渋谷さんと彼女がラブな先生の奥さんとの対話シーンの緊張感がなんともかんとも。教会でのセリフでは「ちょちょちょっと渋谷さん!?」みたいな。数年後にはテレ朝木9枠米倉さんみたいな激情系なヒロイン演じてたりするんじゃないかとの認識を新たにしましたというかもう既に演れるか。すっげぇよさすがは美クラリーダー。
追記:そうだそうだ美クラと言えば高部さんも。喋り方とかGGGにおける高部さんそのままなんだけど同時に役柄にもそのままはまってました。パンフレットによると渋谷の鬼ごっこのシーンはほとんどゲリラ撮影だったそうで。篠山御大撮影のソニンDVDもゲリラだったけど、映像関連の方々ってのは結構大胆なんだな…。