ラジオドラマ『1999.9年の夏休み』第8話(最終回)

「決めました。僕らは残ります。1999年の夏休みの夢の中に、ずっと」
「僕らはずっと、世界に必要とされていなかった」
「そう、なのにその僕らが必要だって言うんだ」
「だから、〈僕らの命を使ってください〉って。〈必要にしてくれて、ありがとう〉って」
「ノリオは違う。ノリオは僕らと違って、2007年という日に生きている人。だから、僕らの代わりに生きる義務がある」
「僕らのこと、忘れないでくれよ」
「また、いつかどこかで」
「世界をよろしく」

こうして僕は、2007年に戻ってきた。1999年を超えて、今こうして世界があるのは、ナオト、カズヒコ、カオル、3人の少年達がいたからだ。そんなことを言っても、誰も信じてはくれない。だけど、僕は、僕だけは知っている。そして、こちらの世界にいて、こちらの世界が、彼らの犠牲に相応しい世界になるように、毎日を生きる。それだけが、僕に出来る、彼らへの友情の証だと、僕は、そう思っている。

世界の終わりを持っていくことを選んだ少年達と、彼らに世界を託された少年と。本田さん演じるノリオは、これからずっと3人のことを胸に残して生きていくのか。
うーん、こういう時感じたことを表す言葉が思いつかないあたり、どうにも語彙が少ないってなぁダメだなー。とりあえずなんというか、ラジオドラマという形態はより感傷的な方面の受信アンテナを増幅させる気がします(といってもこれまで聴いたことあるのは懐かしの仔犬ダンとか矢口さんや西川さんがやってた頃のANNSパーソナリティ総出演ドラマとかが主なものですが)。あと、アナザーストーリーだけあって舞台版とは確実に違う内容なんですが、観終えた&聴き終えたあとに覚える気持ちは共通していると思いました。
とにかく、本田有花さん、阪田瑞穂さん、橋本愛実さん、安川結花さんはじめとした実力派な方々により演じられた今回のドラマ、聴き応えのある放送でした。