オペラ・ド・マランドロ in 電力ホール(仙台)

行ってきました。以下感想とか。
・そもそもこちらの作品はソニンが出た『8人の女たち』や『血の婚礼』でも馴染みがあるアトリエ・ダンカンの舞台でしかも『リボンの騎士 ザ・ミュージカル』の王子演技にかなり惹かれた石川さんが出演してるってことで観ておきたかったものの東京公演の期間空いてなくてどうしたもんかと考えてたところに仙台公演があるのを知ってそうだ、ちょうど遠くに行きたかったし前にスーパーひたちに仙台行きがあるというのを知って乗ってみたいとも思ってた(そして車窓から海を見たかった)ということからこの回のチケットを取ったんでした。
・会場のビル着が開演時間の12分前でヤベーと焦ったらまだまだホールのある階へのエレベーター列が作られてる段階でほっと一息。
・ファンクラブチケットではないためかなり後方なのを覚悟してたのが実際に中入ったら通路側だったこともあって予想よりずっと見晴らしいい席でラッキーでした。
・で、内容はまー、さすが南米が舞台だけあってノリノリっすね。更に作中劇という構成なのでラストでああーそっかーとなりました。
別所哲也さん、女たらしで伊達男なキャラがぴったりですね。昔はCMにおける“ハムの人”というイメージが主だったんですが、ここ数年で34丁目の奇跡とかミス・サイゴンといった舞台での姿拝見してまた新たな印象を覚えた感じです。
マルシアさん、相変わらず迫力の声ですね。リボンの騎士での王妃のような慈悲深い母役と今回のような情熱満載なラテン系、どちらもハマるという幅広さがすごいよなーと思います。
・石川さんは声量も申し分なくて音程も王子の頃から更に安定してきてたと感じた。マルシアさんや別所さんと一緒に歌うシーンもかなりいい具合に響き合ってました。キャラクター設定的にも似合う役柄だったと思う。怪しい商売してる両親に大事に育てられてきたお嬢さんかと思いきや、主人公から預けられた権限を持って大胆な行動に出るあたりとか。
マルシアさんと石川さんの役の張り合う場面楽しかったです。その横(上?)で困惑してる別所さん演じる主人公の様子も愉快でした。
・主人公から金庫番号を教わる場面で数値をアドリブで変更されたらしく「全部変えたわね…(笑)」と本音こめたセリフ口にする石川さん。
・上記以外にも全体的にアドリブやご当地ネタがかなり出てきてました。“萩の月に笹かま刺したような髪型”とか。
・娘がふさわしくない男と勝手に結婚しちゃっても閉じ込めたりとかならないのがへぇ〜そうなんだーとちょっと新鮮だったような。もう神に誓ってしまったから、みたいな事なんすかね。ただしそこでまあ相手の男を殺しちゃえ!なるのが如何にもラテンて感じかも…勝手な印象ですが。
・カーテンコール時にはスタンディングオベーションで音楽と共に手拍子やキャスト陣の動きに合わせて手の振りがあったりとかなり賑やかな様相になってました。千秋楽という事で全員から挨拶もあり。
マルシアさんや他のキャスト陣から「一度も間違わない」「別所さんのどんなムチャぶりにも対応してる」とホメられて照れ&恐縮してる石川さん。
という具合で、全体的に様々なテーマを含めつつも勢いと笑いと情熱を真っ向から感じられる見応えある舞台でした。いい時間を過ごせてよかったです。