桃色書店へようこそ in 池袋シアターグリーン BIG TREE THEATER(4/18)

夜の回行ってきました。以下感想。
・5度目になる観劇、この回は千秋楽ということで会場前、そして中のテンションも一段と高い感じが。
・開演前、作・演出の西澤周市さんが登場してお話された中で千秋楽ということで各キャストに少しずつ見せ場を作っている、という言葉におおっと思ったんですが、開演してあーなるほど、色々出てくるな〜と。
・そして、社長のシャツの胸元がヤケに開いてたり(セインさん大胆な!)、Take2深沢邦之さん演じるベテラン店員が持ってくる電話機がバナナだったり、他にも色々な変更事項に対してマコラッチョはやけに新鮮な反応してるなーと思ったらラストの挨拶時に変えたは全部小川さんにナイショだったことが明かされてました。そりゃ驚くわなぁ。
・でもどの場面でもワタワタしつつも対応してて再会のシーンにてはけた後に舞台袖から「やっぱり好きだー!」みたく叫ぶ元恋人に即「ゴメンなさい!」と返したのとかお見事て感じでした。
・ただし恒例のドロンズ石本さんと深沢さんによるコントの後、今回はマコラッチョも加わってトリオでも行われるという展開ではピーマコを彷彿とさせる手振りでのアタフタっぷりも堪能(?)出来たりとか。
・他のキャスト陣の場面ではお客の南野さんと奥さんのドタバタがにわか劇団ミュージカル的に展開したり、女子高生トリオのコントでツッコミ役がワザとボケ2人を放置して「つっこめよ!」と言わせたりとかいうあたりがオモロかった。そしてようやく冒頭のダンスのお2人はここの場面で登場してるよなーと確信持てた(遅い!)。だってあまりにもここえのキャラがメーター振り切っててスゴいから中々結びつかなくて…あの、木村寿美さんと安積彩花さんで合ってますよね?(誰に尋ねてるんだ)
・ようやくわかったと言えば、劇間のダンスシーンで外岡さんは『恋愛レボリューション21』を女性キャストと踊ってて、一方小川さんが同じく女子高生陣と踊る際のしっとりめの曲は何だろうと思ってたらアイドリング!!!ブログ内の伊藤祐奈さんの記事アイドリング!!!の『レイニィガール』という曲だということを知ってなるほど、メインのお2人がそれぞれに関係した楽曲でパフォーマンスしてたのかーとも。やー何かいいっすねこういうの。
・今回のゲスト出演シーンでは橘ゆりかさんに対しては外岡さんはやはり一段とビシバシいきますねってのと、気谷ゆみかさんは結構自ら前に行くタイプな方だなーという感じで。
・そんな具合にコメディシーンの高まりと比例してもちろんシリアスな展開の密度も増加していて、終演後には拍手が続いて3度目のキャスト陣再登場時にはスタンディングオベーションも起こる位の熱気が観客席にもわいてました。
・初舞台を無事演じきって思わず涙の外岡えりかさんとそんな彼女をねぎらいそして抱き合うマコラッチョという場面が何ともいいなぁと。
・そして観劇されていた原作者のわたなべぽんさんも壇上に呼び込まれて挨拶されてたんですが、感激されてた様子でよかったなぁとも思いました。
5回観てきたこちらの舞台、各所に配置されたダンスシーンやそこここでのお笑い場面など、様々なエッセンスをあわせてひとつの世界が形づくられているのがすごいなーと。観るごとに今回はどうなるんだろうなと思う場面が幾つもあったことも効果大でした(マコラッチョの絵とかダウソタウソさんのネタとか←こちらは時々違う意味でもドキドキしましたが…わー頑張ってやり切って!みたいな)。
そして、笑顔やほんわかさ、意外にしっかり者な一面に加えて時折閃かせるキリッとした佇まいや憂いを帯びた表情、様々な小川さんの姿が見事に舞台上のぽんちゃんという役柄に投影されていたことや、そんな小川さんと初舞台ながら妹らしいチャッカリっぷりと姉思いの一面をもったちぃちゃんというキャラクターを見事に舞台上で存在させていた外岡さんとの互いを大切に考えているならではのすれ違いと理解という姉妹の絆の模様が強く伝わってきたということも、更にマコラッチョの感情こもった台詞やダンスにおけるしなやかな身ごなしなどステージ上での存在感を強く味わえたことなどひっくるめて、本当に魅力ある作品だったと思います。観れてよかったと思う舞台でした。