北区つかこうへい劇団 解散公演 ALL THAT 飛龍伝 『飛龍伝90』in 紀伊国屋サザンシアター(6/9)

19時の千秋楽公演観てきました。以下感想的な(ヨレヨレ内容で申し訳)。
・チケット早めに取ったのもあってか、けっこう前方の席で、ほぼフラットな場内なのでステージが観やすくて助かった。 しかし、こちらの劇団の持つエネルギーというか、演者さん達が放つとてつもないパワーに気圧されることを考えると傾斜さえついてればも少し後ろのがベストポジションかもしれない。
・といっても、アクションや激情を露にする場面などの迫力を目前に出来るという点で前の方だと惹き込まれ度否応無しにUPという効果はバツグンだと思います。
・解散公演と銘打たれた上演コンテンツの中で以前一度観劇したこちらの作品を再び観たいなと思ったのはマコラッチョと以前共演されてた高野愛さんが主演を務めているというのが一番の理由だった訳ですが、その目的は今回も大いに達せられたというかとにかく高野さん格好よかったです。
・物語自体についての感じ方としては、なんつーかこちらの作品に限らず外枠やあらすじがきっちり整理された造りでなく脚本や演出に込められた情熱が優先するタイプの上演物には、個人的にはその下敷きになっている考え方や登場人物の行動様式に??と思うか、おっ、と感じるかで受け取り方が大いに異なってしまいがちなんですが、今回のこちらの公演は劇団解散&新たな出発という背景があるのも影響してるかもしれないけど、後者の方に属した感じ取り方をしたなぁーと思います。当時の時代背景はまったくわからず、更にその“活動”に対する受け取り方はその数年後に青春を迎えていた書評家や作家の方のやや斜に構える見方の方にシンパシー覚えてきた面が強かったりするのですが、こちらの作品については活動そのものに対する捉え方よりもそれらを取り巻く人物達の情のせめぎあいみたいのにノックアウトされたような気持ちを抱いたのでした。
・てかこの作品が千秋楽ってのもあってか、メインの役者さん達声枯れてる方多かった(特に小川智之さん)。あれだけ力いっぱい声上げて演じてたらそりゃそうだよなぁ。こちらの劇団の舞台観るとしばしば思うことだけど皆さんノドダイジョブなんだろうか。ただ、高野さんは基本的に通る声保ってて音量増す時も安定して聞きやすかった。
・冒頭の殺陣いーっすねー。今後新たに立ち上げる劇団でまた時代もの上演される機会あるならぜひ観にいきたい。
・挨拶後、明日(てか今日)からの飛龍伝2000の演者さん達が登場して90の出演陣からバトン受け取るみたいに役柄の引渡し的なことが行われてました。
・当方はまったくの演劇という世界に関しては観る機会も少ないし、飛龍伝という作品の持つ歴史やつかこうへいさんという強烈な鬼才の直接の演出にも触れたことないけれど、こちらの劇団に関わっていた方たちが今後作り上げる新たな舞台や作品については、これからも気になったものは観れたらいいなと思います。