劇団ゲキハロ第11回公演『戦国自衛隊 女性自衛官帰還セヨ』in 池袋サンシャイン劇場(9/23)

観てきましたー。以下感想とか(かなりヘロヘロ申し訳&念のためネタばれ注意)。
・帰還セヨについては本来は21日観る予定だったのがタイフーンのおかげで会場まで辿りつけず、この日の3公演で振替してくれるってことで開演一時間前に列に並んで未使用チケットと当日券を引き換えてもらいました。やー無事チケット換えてもらえて助かったー。
・鑑賞した感想。あれだ、雅ちゃんカッケー。彼女が演じる平井江里香という女性は物語の中でもどちらかと言えばイレギュラーな立ち位置でキーパーソンになってる感があるんですが、ちょっとアウトローな雰囲気さえあるその佇まいと強い眼差しに、結構な度合いで惹きつけられることが多かったです。
茉麻ちゃん、世話好きオバさんキャラも達者に演じていたけど、彼女の場合迷彩服の似合い度が抜群だからすごい生真面目カタブツで熱血な隊員という姿も見てみたいかも。
・早貴ちゃんが演じている七海という役柄、歴史オタクというのが結構大事なポイントになってたなーと。
・その七海が茉麻ちゃん演じる真耶を跳び蹴りするシーン見事だった。
・矢島さん気弱な役柄も似合うもんだよなー。
・教育隊をまとめる立場の知里役、天然なとこも含めて友理奈ちゃんはまってたと思います。
・はまると言えば、梨沙子ちゃんが姫演じるとかそりゃピッタシに決まってるじゃないか。
・お郁(青山郁代さん)、味があるキャラだっただけにもちょっと物語にからんでも良かったんじゃないかと。茉麻ちゃんとにらみ合うシーンナイスでした。
・チビっ子お殿様な小虎を演じた芝本麟太郎くんかわいかった。熊さんや雅ちゃんたちと戦車のとこでじゃれてるシーン和みました。終演後のアナウンスもキュート。
北条隆博さん、教官演じてる時戦車から飛び降りる際にスタッと着地してておおーさすが仮面ライダー!と。
・幼少の主君を操り民の苦しみを無視し国の収益を自らの私腹を肥やすことに用いて恥じることもない絵に描いたような悪い施政者斉藤正勝役の新井康弘さん。わかりやすい悪役っぷりさすがでした。
梨沙子姫、じゃなかった麗姫の父であり国を憂える武将本多秀綱を演じた勝野洋さん。テキサスネタとか娘に触れる義明(北条さん)を見て隠れてた場所を飛び出そうとして教育隊に押さえられるあたりのコミカルさとラストのシリアスシーンのギャップがみごと。
・教育隊の皆さん、銃ほかしとくと教官に怒られるんじゃ…とは思ったな。
・それにしてもホント雅ちゃん演じる江里香よかった。完成された物語に“もしも”と考えるのはご法度でしょうが、それでも物語が途中で方向を変え、彼女が違う道を選んだ場合を勝手に想像してしまうくらい。

実際に合戦のただなかに巻き込まれ、絶対絶命の危機に瀕した教育隊の面々、そこにちょうどいいタイミングでワームホールが生じる。次々飛び込む一同。しかし一人の武士が仲間を促していた知里に斬りかかろうとする。そこを64式自動小銃の銃身で受け止め、私はいいから早く行って!という江里香。そんなの出来ないよ、早く江里香も!と手を伸ばす知里に首を振って、彼女は言う。私はこの時代で、新しい歴史を作ってみせる。元の時代に戻った時、あなた達はその足跡を見届けて。そう告げて、知里を時空間に向けて突き飛ばした江里香は小銃を構え、押し寄せる敵に向かい走っていく。閉じていくワームホールからその後姿に向けて手を伸ばし仲間の名を叫ぶ知里。現代に戻り、周囲の人々から江里香に関する記憶が消えていることに呆然とする教育隊。特に落ち込む知里の元に、ある日七海が歴史雑誌を持って走ってくる。そこには彼女達が訪れた時期と前後して、凄まじい破壊力を持つ武器を携え鬼神のごとき活躍を見せた謎の女武将に関する文献が見つかったという記事が載っていた…。

・なーんつって。まあタイトルに“帰還セヨ”てある限り全員戻ってくるもんでしょうからこんな展開ありえないっすけどもね!
・あと、“愛がすべて”という言葉があるならそういう系のエピソードを隊員の中にもっと積極的に絡めるのもアリかもなーとかも思ったり。七海が現地の武将に恋しちゃうとか。贔屓の武士に似てる若者がいて、最初はミーハー心で追っかけてたところが命助けられるとかして本当に好きになっちゃったり、みたいなのもキュンときそうじゃねーすか?
・もしもシリーズその2(←シリーズって何だ)。こちらの作品は演出とか脚本がテレビ関係手がけてる方ってことで、もし自分が“帰還セヨ”のテーマで自由に演出・脚本に携わる人を選べるなら、ぜひこの人がどんなホン書いてどんな演出するのか観てみたいという方達を挙げてみます。

1.演出:澤井信一郎さん、脚本:青柳祐美子さん
1998年NHKBSで放送されたドラマ『蒲生邸事件』の演出・監督と脚本を手がけられたお2人。こちらのドラマについては宮部みゆきさんの原作を丁寧に描き出してておおーと思った記憶がありまして。澤井信一郎監督についてはかの『仔犬ダンの物語』の監督としてもお馴染みっすよね。あと青柳祐美子さんについては個人的にフジテレビの『木曜の怪談』枠で放送されてた『怪奇倶楽部』でこの方が脚本担当された回が結構好きだった思い出もあります。
2.監督・脚本:安田真奈さん
この方もまた知る人ぞ知る『リトルホスピタル』を手がけられた方。ほのぼのして優しくて時折ちょっと厳しさも含めつつ温かい眼差しで物語をつくり、撮る方だなという印象があって、この方がタイムパラドクス取り上げたらどういう風に演出がなされるのか観てみたいです。
3.脚本:都築浩さん、演出:久保田哲史さん
完全にテレビ系な方達ですが、これまた個人的に思い出深い『クローバーズの大冒険』作ったお2人ってことで。あの物語ラストでのサキッチ、すごいよかったんだよなぁ。

といった具合に勝手に挙げてしまいましたが、こういうの想像するの楽しいわー。
・ってスミマセン、最後の方完全に話しそれてますけど、とにかく演者さん達の熱演観れてよかったです。
追記:こちらの作品は宛書きでない分、キャラクターに死守セヨメンバーあてはめることも出来そうかも…と思ってやってみた。知里は愛理ちゃん、江里香は徳さん、志穂はあえて岡井ちゃん、真耶は嗣永さん、七海は佐紀ちゃん、で、麗は舞ちゃん…ダメだ、正勝がヤバい人になる!現代にしたら完全に犯罪だ!(ってどういうオチだ)