タンバリンプロデューサーズ第11回公演『舞台 新耳袋2〜幽霊夜想曲(ゴーストノクターン)〜』星公演(12/1)

観てまいりました。以下感想とか(毎度ヘッロヘロ申し訳&念のためネタばれ注意)
・中目黒、それはオシャレ人の闊歩する街並み…というイメージが強固に脳裏に焼きついておるためややビクビクしつつ明治通りを歩き、途中のセブンイレブンで平日なのにガマンできず追加購入してしまった『1974』チケットを引き取り、そのまま角を曲がって目黒川を渡って少し進んでまたも曲がって(左折)辿りついた会場、キンケロシアター。開場時間やや過ぎてたこともあって係員さんが案内始めてました。そのまま中に入ってチケットもぎって貰ったところが公演グッズ売り場になっており、係員の方が「本日の主演小川麻琴さんのサイン入りパンフレット、本日20部限定で〜す」…そりゃー買うわ。マコラッチョも各キャストの皆さんもナチュラルにキレーに写ってました。
・場内入ってしばし待つ。座席かなりすわり心地良し。
・で、時間になり、マコラッチョによる場内アナウンスの後少しして上演開始。オープニング、主人公である九十九百子のバックグラウンドが説明され、映写幕が降りてきて出演者が交代で上手下手に出てくる中でキャスト名が表示されるという演出。そして本編へ。連作短編モノという構成で、各エピソード間に共通の出演者ももちろんおり、また各話が進む中で百子自身の身の回りや運命さえにも影響する出来事が起こっていくという流れのこちらの作品、スムーズに物語に入ることができました。ホラーであり根底にシリアスな背景伺わせながらも各所に噴出したりニヤッとさせられる場面もあり、マコラッチョもひょうきんさや愉快さも存分に活かされたキャラクター演じてました。もちろん『黒椿』や『こもれび〜』等でインパクト大だった凛々しさ格好よさや激しさもそこここで発揮されており、彼女のファンならいいね!となること間違いなしな内容だったと思います。
・共演の演者さん達も自然な演技で作品世界を表現されてて。特に忠実な助手(ただし経費捻出に関して生真面目で所長=百子に対して意見することもしばしば)を演じてらした福田ゆみさんやキーキャラクターの1人でもあるような白童子を演じていた中村まいさんが印象大きかったです。
・ラスト、実は両親の敵であることが判明したある男達に対し、刀を突きつけ立ちまわる小川さんが本当に格好よくて。いざという時に自らの力で立つことが出来る主人公、自らの身を顧みるとかなりの引け目を感じてしまったりもしつつ、感歎覚える輝きを放っていた。本当殺陣シーン短いながらも見応え抜群でしたよ。
・終演後は原作の木原浩勝さんとマコラッチョによるアフタートークショーが行われてたんですが、ここではクライマックスの激しい眼差しをした主人公百子からすっかりひょこひょこモードに切り替わったマコラッチョが木原さんの耳袋なネタ(怪談)に本気でびびる姿を観て客席が大いに和むという場面が繰り広げられてました。
・木原さんの語り中に周囲をきょときょとし「やめてくださいよ!」「音響さんまで一緒になってもー!」と怯えつつ憤慨するマコラッチョ。いいっすねぇ〜。
・あと終演後の挨拶時にはちょっと噛んでしまいすかさず出演陣から「スクワット10回!」とか囃されてうるさ〜い!みたく返してた姿もあって、共演の皆さんとの関係も和やかなんだなーとほっこり(近年の意味合いの方)したり。
・W主演てことであとお一方の平田弥里さんバージョンの月公演も観てみたかったなぁ〜。
ということで、繰り返しですがマコラッチョのナチュラルで多方面な魅力を感じることが出来る作品だと思います。物語的にもホラーながら味わい深く適度なバランス感覚で笑いと胸に沁みる部分とを描き出しててよかった。残念ながら個人的にはこれが最初で最後の観劇になってしまうのだけど、ぜひ機会ある方はご覧になることオススメな作品です。