『神の左手 悪魔の右手』トークショーin渋谷(8/5)

映画自体は2度目の鑑賞。グシャーギャーな場面は焦点ぼかすスクリーン横眺める目をふせるといった方法でやり過ごそうとしたもののまさか映画館で耳塞ぐわけにもいかなず聴覚から襲い来る効果音から具体的なイメージ呼び起こそうとする脳の働きを必死で抑えようと90分奮闘した後トークショー開始でヒロインの渋谷飛鳥さんと金子修介監督、脚本の松枝佳紀さんが登場。主に印象残った発言としては、
・冒頭の挨拶で「今日は花火大会が2つも行われてるらしいのに来てくださいましてありがとうございます」(詳細ウロ覚え)的な発言した渋谷さんはその後も司会の方のフリにも的確に返し、監督や松枝さんの発言にもフォロー入れたりとハキハキ反応の良さを発揮してました。
・企画時の監督が急逝したことによりこの映画を引き継いで完成させた金子監督、その人についてかつての日活時代の思い出を語ったりと忍びつつも「亡き監督だったらこう撮っただろう、などと心がけたか」という問いにはいいえ、とのこと。あの監督だったらこうはしなかっただろうな、という場面がある、そもそもモモ役として清水萌々子ちゃんはキャスティングしなかったんじゃないかとのこと。←どうしてか、との問いには“勘”だと答えてました。トーク聞いてると淡々としてて面白い方だなという印象。ビジュアル的には中堅会社の部課長ポストで休日ゴルフとかしてるのが似合いそう、と勝手なイメージ持ちました。
・脚本の方によると当初はシリーズ中からこの話でなく『錆びたハサミ』という作品を映画化しようと考えてたらしい。そのエピソード話しかけて「こんな話していいのかな」とちょっと迷いかけた松枝さんにここではもう何でもアリですよ、的に勧めた渋谷さん、18歳と思えないしっかり者さだまったく。
・しかしそんな渋谷さんでも田口トモロヲさんの演技には本気ビビリしてたらしい。
・先日の公開時舞台挨拶では楳図先生がバーッとストーリーの重要エピソード話してしまって司会者・スタッフ・出演者ともども焦るという場面があったりしたそうで。確かにこないだのニッポン放送試写会でもあやうくネタばれな場面が幾度かあったもんなぁ。
・映画の構成については楳図先生に「事件モノ」(刑事モノ)にしないでくださいね、言われてたとのこと。しかし先生にそう言われるまでそういうテイストで制作進めてしまってた、というエピソードは興味深かったです。確かにあの親子関係はナゾ多いもんな。監督・脚本家・ヒロイン間においても未だにやや見解異なるっていうのが何となく面白かった。
・松枝さんに次回作もぜひ、と言われた渋谷さん、ちょっと沈黙後真顔で「ヒュー」と一言。その後この映画の続き〜という話になってました。やーそれはいいんだけど、もちっと血が少なめで身近な凶器の出現頻度が低めな作品だとよりありがたいような…。
そんな感じでなんかまとまらないけど作品に関する制作陣のスタンスやエピソード、ヒロインのシャキシャキトーク等聴き応えあるイベントでした。