三越夏休みファミリー劇場 ミュージカル「人魚姫」in三越劇場

観てきました。以下感想(一応ネタばれ注意で)
・さすが“ファミリー劇場”いうだけあって家族連れ多い。会場内は如何にも日本橋本店て感じの歴史ある雰囲気。ただ段差が無いため、オトナが前に座ってしまうとチビっ子にはキツい作りかもしれない。
・座席に敷くための座布団貸し出してたのが面白かった。
・パンフレットはストーリー説明と原作者アンデルセンの紹介に加えて塗り絵がついてたのが如何にもお子さん向け仕様。
・入場時の荷物検査はなし。そりゃそうか。三越だもんな。
・劇が始まると、まずタイやヒラメ、じゃないカニやヒトデやクラゲさん達がダンス踊る。舞台装置はちょい子ども劇場髣髴とさせるけども袖ではヴァイオリンの人が要所々々で生演奏してた。
・「人魚姫」て今回の観劇で初めてマトモにストーリー知ったんですけど、基本的にワルい人出てこないんすね。魔女だって術施す前に何度も警告はしてるんだよな一応。
・基本悲劇のこの物語をどうやって味付けしてるのかと思ったけど、お笑い芸人的なカニをはじめとする海の仲間達とか、やや某姉妹的なキャラっぽい人魚姫のお姉さん2人とか、ロコツに上下関係ある隣国の召使トリオとかちょっとした場面でコミカルな演出がなされていて楽しめました。
・王子も人間になった人魚姫と再会し、声が出ないため名前が言えない彼女のために呼び名を付けよう、という場面で「海から来たから“海っ子”でどうだい?」とかかます天然爽やかさんだし(ちなみにその場面での本田さんはジタバタして嫌がってた)。
・但しいくら「彼女は空気のように傍にいてくれる(ウロ覚え)」存在だからって明らかに自分の事慕ってる娘さんの前で隣国の王女とラブシーンてのはニブいと思うよ王子。
・で、メインの人魚姫ことマリーナを演じる本田有花さんですが、さすがヒロインだけあって前半部分では聴き応えある歌声を披露。そして後半部分は声奪われたからどうするんだろうと思ったけど、仕草や表情だけで楽しさや切なさが伝わってきました。姉2人が自分達の髪と引替えに魔女から貰った短刀で王子を刺し殺せば命が助かる、ということで後ろから刀をかまえた時の思いつめた顔とか、ほんと迫真の演技だった。
・やっぱり愛する人を殺せない、と海に飛び込み、家族や海の仲間達と最後のお別れをしてあと、マリーナは泡となって消え、王子から貰った首飾りだけが残るという場面では思わず涙ぐみそうになった。
てことで、約2時間本田さん出ずっぱりで彼女の歌と演技を堪能出来るという事に加え、シンプルなストーリーをお子さんもオトナも楽しめる内容に仕上げていて中々に充実した時間過ごせました。