ミス・サイゴン in 帝国劇場(8/23)

・この回は会社の元同僚の人と観に行ったんですが、東宝ミュージカルはじめ観劇経験豊富な彼女によると、各登場人物を演じるキャストが実力に関わらず役柄にあった存在感であるかどうかによってそのバランスが大きく異なる、ということで、とにかく『ソニンが出るから』という視点でチケット取りしてた当方としてはなるほどなーと思わされました。あまり重厚な空気がすぎると役の印象とズレが生じる(エンジニア)とかあまりに誠実なイメージの強いキャラクターだと後に取る行動と齟齬を感じさせる(クリス)とか現実的で冷静な印象のある人だと途中の運命の選び方に違和感を覚えかねない(キム)とか。ただその人の「キムはある意味妄想で突っ走れるような人物」というイメージを聞いて、だったらソニンはやっぱはまり役だなと思ったりも。
・カーテンコール時に前回観た時よりやや笑顔が少ないかなと首傾げたんですがソニンその日のブログ読んで、やっぱりいつもと違ったのかと頷かされる。
・2度目の観劇ということで、ストーリーを把握してる分、歌とか個別の場面とかを注視してた度合いが多いかもしれない。軍隊の群舞は迫力だなとか、ソニンの歌は更に情念を増してる気がするとか。横道それた部分としては、初っ端の着替えるシーンで見えた背中でやー筋肉つけないよう気をつけてるというけどもまだまだたくましいですねソニンさんと感心(?)したり、しかしその後の水商売初チャレンジ!のシーンにおけるスリットから太股チラリの場面はヤバいですねといった具合(何という感想だ)
・話戻して、個人的にこの物語を“母としての行動”よりも“戦争で運命を変えられてしまった幾人もの群像劇”という方向に比重を置いて捉えなおしたことで大分ストーリー展開もまっすぐ観る気力を持てるようになったかもしれない。そこら辺の受け取り方は実際に親である人は全然また変わってくるんだろう。
・とにかく今回もまったくもってソニンは大変な舞台に出て1人の女性を渾身の力で演じているものだと実感させられたってことで。