つばき、時跳び in 明治座(8/28)

11時の回観に行ってきました。以下感想的な(毎回ヘロヘロ申し訳かつ念のためネタばれ注意)
・今回の座席は2階右側1列目。ステージが下手側にかけて見渡せて、花道も真正面に全体を眺められ、セットの2階部分の様子も見やすいという点で割りといい位置だったような。
永井大さん演じる惇が、消えてしまったつばき(福田沙紀さん)を追って今度は自分が過去へ行く、と決意する場面がBGMも相まって格好いいなと改めて。
・この日で4度目及びこれで最後の観劇機会なのでなんか感慨深かったり(千秋楽は明日ですけども)。ってことで、以下勝手に個人的に好きな場面・セリフ(注:相当ウロ覚えです)。
○現代に来たつばきの着替えを綾(真野恵里菜さん)が手伝うため共に風呂場に向かう後にさり気なく一緒について行こうとする寿(高杉真宙さん)と、そんな息子をすかさず「ヒサシ、あんたはここにいなさい」とドスの効いた声で止める母(坂口理恵さん)。
○つばきの着替え後、想像し過ぎていとこにヒンシュク買う作家。

綾:ねえ、やっぱりこの子、劇団員じゃないみたい。
睦:どうして?
綾:だって、ブラもパンツもつけてなかったもん。
惇:(手にしていたリュック落とす)
綾:やだ、やらしい想像するな!
惇:…してないよ
綾:ウソつけ!
つばき:惇さま、ブラとは…?
一同:わーー!!

○未来から戻ってきた主家の娘が着ていた服装を見てから、あることが気になってしかたなくなった武士。

玄馬亮:(姉の紀代に風呂を沸かすよう命令された後、真剣な表情で)惇どの、あの時代の女性はみな足を丸出しにしているのですか!?
紀代:玄馬亮!!
玄馬亮:(最早悲痛とも言える調子で)風呂を沸かしにまいりましょう!!

って何故かコント的場面ばかり挙げてしまいましたが、モチロンつばきと惇の再会シーンや、ふくさきさん活躍する殺陣の場面も見応えアリだったですよ。
・永井さんのバク転はやっぱキマってるわ。
ということで、全部で4公演観たこちらの舞台、3幕もので休憩含めて3時間半の長丁場は観る方もだけどやはり演じる方は相当体力使ったんじゃないか。しかも幕末の姿の人は余計に。
基本的にメインキャラが違う時代の人を好きになって苦悩するというよりも、また逢うためだったり親しい人の未来を守るためだったりといった目的のため前向きな行動を取るというのが、物語世界のさっぱりした明るさを感じさせててこういうのもいいなと思いました。ふくさきさん演じるつばきも凛とした武家の娘でありつつ健全な興味と好きな人への積極性と適度な天然要素(?)も持ち合わせててキュートだったし、マノンさん演じる綾も現代っ子らしいあっさりした感性と共に偶然出会ったつばきへの友情といとこの惇を心配する真っ直ぐさがある子だったしと、全体的に登場人物も魅力的だったし。
原作がある物語をしかも明治座にあうような作品にするのは結構難しいのだろうなと思うけども、前田的に観てて楽しい舞台でした。ふくさきさんとマノンさんが共演て意味でもワクワク(&ドキドキ←何故)できたし、観れてよかったです。