Metropolis Project in 江古田ストアハウス

美少女クラブ31内藤理沙さんと山川紗弥さんが出演するということで、Vol.21『眠れぬ森の熱情』とRe-metropolis project.03を観ました。
江古田駅に降り立って感じたのはかの日大芸術学部の最寄駅ってことで気のせいかもしれないけどもどことなくゲイジツっぽい空気が流れてるような、ということで、降り口間違えて北口から南口に移動する間(マヌケだ…)歩いた道から、劇団HPで確認した目印のマックの隣の会場ビルをぐるりとまわって入り口から階段昇ってる時もそういう気分で(あー遠い、普段の自分の生活からは遠いわー)というような気持ちでちょい緊張しながらも途中の踊り場で役者さん達のポラ貼ってある中に美クラ中の個性派2人の顔見かけておお、と思ったりしたりして着いた4Fの受付で名前告げて13時と16時の回と2枚のチケット受取り、更に1階分のぼって如何にも雑居ビル屋上手前のスペースの横通って会場に入りまして、自由席かつ定員70名ということでどこに座ればいいかちょい悩みながら着席しまして少し待ちまして前説経ていよいよ始まった2公演分計11回のステージについて。以下(えっらい漠然とした)感想です。(順不同。あとRe-metropolis〜は今回千秋楽、Vol.21も明日までということですが一応ネタばれ注意で)。
・こちらの公演は、2人の出演者が『1つの作品が10分から15分程度の小品で、1回の上演でこれを6本から7本、上演していくスタイルをとっています。(劇団公式サイトより)』というつくりで、その中においては、やはりお目当てということで、内藤さん出演の『葬儀屋のバイト』、山川さん出演の『万引きストーカー』『砂糖菓子』は注目していました。『葬儀屋のバイト』は、葬儀屋を営む男性と、そこにバイト志願で来た少女の会話。彼女がバイトを志望するようになった訳、そして2ヵ月して、再び彼女がとる行動、その理由とは…というような話。内藤さんは一見現実主義の高校生、ただしその底に見せていない部分を持っていそうな子というようなキャラクターを感じさせていたと思います。あとセリフの話し方とか間合いのようなものが、どことなくセンパイオスカー陣との共通項みたいで、ああ同じレッスンしてるからか、とこういう所で美女軍団の繋がりあるんすかねとか勝手に感じてたりしました。相手役を演じている宇佐美雅司さんの役柄と相まって、湿り気のない、淡々とした、でも何かを信じたいと小さくだけど切望しているような空間が描かれていたように思いました。
・山川さん出演回については、まず『万引きストーカー』では、導入の工藤良輔さんとのやり取りから、「おわぁ、まさに山川さんだ!久々だわ〜」という位GGGのミッション時やCSラジオ出演時の模様を思い出す懐かしい喋り方・佇まいだったのですが、そのキャラクターがしっくり演じている女性の役柄にはまっていて、存在感と刹那的な表情とに引き込まれました。『砂糖菓子』は、当初設定の奇抜さと相手役松下貞治さんとのやり取りの不思議な平熱さとのギャップから生み出される寂しさが心に残る作品でした。どちらの回でも、今後女優としての活動を期待するには十分な演技の力と印象の強さを実感させられました。
美クラのお2方以外のステージでは、坪井一広さんと中山 浩さんの『嘆きの喫煙者』『五十一回目の夜』『再検査』といったミドルエイジの男性2人の会話劇や、窪田あつこさん・広田さくらさんの体当たり劇『泣きな』、えらい臨場感ある野中 希さん宇佐美雅司さんの『同棲解消』、小劇場でこんなアクション感じさせる演出が可能なのかという吉久直志さん・工藤良輔さんの『その節は・・』が特に印象に残りました。あと塚本拓弥さんと宇佐美雅司さんの『天使喫茶』は、話の流れから内藤さんが演じたキャラクターの後日談となっていてニヤリとさせられました。
・全体的に開演前に予想していたよりもずっととっつきやすいというか、遠くはないと思える内容の舞台でした。登場人物の立ち位置やステージの上における日常の描き方のバランス感覚がすごいなぁというか。
・小劇場という空間は、そういう所を訪れる経験が少ない人間にとっては違う世界を構成している人達との距離が近い分戸惑う部分も大きかったりするなーなんて思ったりしつつも、でもこの距離感がやみつきになる人も多いんだろうな、とも。終演後に「役者と話したい方は4階で待っていてくださいー」とか案内がされていてほぉーとか思いながら会場を後にしました。秋にまた公演をやるということで、時間とお金と気持ちに余裕があったら来てみたいなと思いました。その時にまた美クラメンバーが出演してたらいいなぁ。