カスペ!お笑い芸人 歌がうまい王座決定戦スペシャル(8/23)

見ましたよ〜。
・今回の視聴の目的、松井絵里奈さんは1回戦の紹介でも“歌の世界へ入り込む”とナレーションされてました。新たな肩書きが!
・AMEMIYAさん出演機会増えてて何よりっすよね。
・初っ端でダブルネームのお2人と対戦した渡辺直美さんやフォーリンラブと当たってしまった友近さんといった例もあるように、対戦カードにも運ってありますよね。あと選曲のハマり方も多大な影響ありだし。
・JOYさん通常の男性曲だけでなく女性曲もいけるとは!復帰なによりです。
・オリラジのお2人ポルノグラフィティの楽曲ピッタリっすね。組合せによっては次進めたろうなーもちょっと聴きたかった。
・松井さん1回戦はめちゃイケレギュラーのたんぽぽのお2方との対決。有田さんから歌への入り込み方について「ひとり帝国劇場」と評されたりしつつDREAMS COME TRUEの『未来予想図2』を披露。声を張るところもしっかり出ていて、はっきりした声質、低音も存在感ありファルセットの切り替えもキッチリ。やっぱいいなぁ。あとマイクとの距離がとられてるあたり声量もあるんだよなーと。
・歌い終えた松井さんに有田さん「未来予想図がこの辺(中空指して)に見えてらっしゃるんですか?」
・両者へ向けたコメント求められたゲストの一人吉澤さん(そう、今回のハロー枠〈て呼び方で合ってるかはわかんないすけど〉審査員はよっすぃ〜さんでした)のコメントはというと

吉澤:あの、たんぽぽのお2人はすごい楽しんでて、松井さんマジでガチできてるっていうのが
上田:確かに温度差は違いましたよね
吉澤:どこで比べたらいいんだろうなっていうのがあるんですけど、お互いともほんとにあの、個性豊かで上手だったと思います

うーむ確かに〜。
・そんな具合に審査員を戸惑わせつつも結果は9-18で松井さんが勝ち。準々決勝へ。
・で、今回の視聴の中でもうお一方注目どころが登場されたんですが、それが1回戦後半で出てきた春香クリスティーンさん。そう、ものまね紅白歌合戦SPの放送で本気の芸人さんマネしてて非常にインパクトあった方ですが、なんと今回はあの強烈なネタ披露を封印して歌のみで出演ってことでどんな事なるのかと思ったんですけども、これがすごかった。1回戦では上田さんとのやりとりで、何故このオファーを受けたのかという問いに対し“日本の大和魂を、ここに伝えたいんですよ!”と熱弁し、あなたが?と疑念呈されながらも「私のこの日本を愛する気持ち、大和魂を伝えたいです」ってことで坂本冬美さんの『また君に恋してる』を歌い上げた彼女、披露後には上田さんから「1番大和魂伝わったよ!」との言葉がでるほどで、とにかく坂本さん曲ではこぶしとキレ、長音の確かさにより安定感と聴き心地の良さを生み出していました。
・そんな春香さんのすごいところは、各歌手の特徴をきっちりつかんでるところ。準々決勝で歌ったKiroro『未来へ』では歌詞・メロディにおける大きさや豊かさ・温かさを、準決勝で披露したZARD『負けないで』は応援ソングとしても定評ある同曲の活き活きした明るさをそれぞれ表現し、会場内に歌の力を広げててウォーっと思った。技量と共に歌う姿や声や表情といった各要素の魅力も相当ある方だと感じさせられました。前述のとおりネタも相当面白い方ですけど、ぜひこうした歌披露&勝負系番組への出演も今後も続けて欲しいっすね。
山崎邦正さん、こうした番組で歌ってる姿は格好よさ数割増しだと思います。持ち歌だったTHE BOOM『島歌』の後半で“鳥”と“島”を間違えて立て直そうとして結局“しりと共に”と歌ってしまったあたりも含めて見事なイジられ系芸人を全うしておられててさすがだ。
・それにしてもダブルネームのお2人すげぇ。
NON STYLEは1回戦は井上さんがドヤ顔を封印して勝ち抜け、2回戦では相談の末石田さん単独で勝負に出る。さだまさし『案山子』、訥々とした雰囲気出ててよかったです。
・そんなノンスタさんと勝負した松井さん、2曲目披露は東方神起『どうして君を好きになってしまったんだろう?』サビで声量が一挙に増すあたりとかもブレなくて聞き応えあり。今回彼女が披露した4曲中ではこちらのナンバーがいっとう聴き心地よかったです。訴えかけるような問いかけるような語尾の切ない響きが沁みると同時に、以前番組“天使の美容室”で松井さんが明かしてた“地元で好きな人いたけど東京に出てきて恋愛禁止!と自分を戒めていて結局相手は先日結婚してしまった”というエピソード(ウロ覚え申し訳)が脳裏を横切ったりしてそこら辺の想いとかも歌に込めたりするのかななんてちょい思ったりも。
・話戻してノンスタさんとの勝負では12-15で勝って準決勝に進んだ松井さん。こちらの対戦において顔を揃えたJOYさん、ダブルネームさん、春香クリスティーンさん、そして松井さんはいずれも相当な技量の持ち主ってことで盛り上がる会場。
・こちらで松井さんが披露したのは絢香『三日月』。サビやっぱいいよなー。個人的にはBメロ聞きたかったなー思ったりしましたがそこは楽曲構成上しかたないっすね。
・春香さんと松井さんの女同士対決、互いに“負けられない”と決意込めてたこちらの勝負は13-14の1点差で松井さんが決勝に。うわー好勝負だよこりゃ。
・そうしてついにきた決勝はJOYさんに勝ったダブルネームさんと松井さんが歌バトル。松井さんはCeline Dion『TO LOVE YOU MORE』をチョイス。「勝ちたい。1個1個を丁寧に歌いたいです。自分の思った入り込みで伝えたいですね、歌を。入り込みます」と述べていた松井さんはその言葉どおり熱唱、気持ち入れるあまりくりぃむしちゅーのお2人にイジられてました。

上田:まー松井さんも最後気持ちよく歌ってくれたね
松井:いや〜、ハイ!
有田:(歌唱時の手振りから)何か、飛んでたんですか、何か?空を飛んでたんですか?
松井:セリーヌ・ディオンさんみたいになったらなって思って
有田:セリーヌ・ディオンさんのライブを僕見させて頂いた事あるんですけども、もっと落ち着いてました
松井:(笑)

・そんなんありつつ松井さんの歌よかったんすけどねー、相手方のダブルネームさんの歌ったチャゲアス『万里の河』がハンパなくて。ハモリの巧みさユニゾンの揃い方、コンビ歌唱の理想とも言えるようなバランスのよさが出てて、13-14でダブルネームさんの勝利となりました。
・という具合だった今回の放送、フツウに歌番組として見応えっつか聴き応えありました。審査委員席やひな壇においても、ひたすら盛り上げてる姿のみでなく演者のパフォーマンスに対し「おおー」というような目を瞠る表情がしばしば見受けられたような。特に準決勝の4人とか、BSあたりでカラオケ会社スポンサーの歌いまくり番組とか出演してくれたらいいなとか思うくらいの腕前の方々でした。春香さんとかキャラも立ってるんだしガチで実現して欲しい。
・そして松井さん。初めて出た時様々な意味合いで話題になってたのが、今では着実に同系統の歌系番組に地歩を築いている。それはもちろん勝負形式で上を目指す、芸能界における存在を増すことを目指す気持ちも大いにあるだろうけれど、それらに加えて彼女が持っている歌そのものへの思い入れの強さも大きく関わっているのだと思う。歌への心情の込め方、歌詞への感情移入、歌うこと、人前で披露できる喜びに溢れた姿からその気持ちが伝わってくる。そして、決勝戦前の決意の中のひとつ「伝えたいですね、歌を」という言葉は今回の放送でもしっかり実現されていたと思います。
・そんな松井さんが“無冠の女王”として優勝逃したのは残念ではあるけど、全体的にレベルの高い中、更にどうしても初参戦だったり本職芸人さんだったり何かしらエピソード持ってたりというメンバーの方が半ばレギュラー化したメンツより上にコマ進める確率高めなところを決勝まで進んだだけでも大したもんだと。
・あと視聴者心理及びファン的思考からすると次回以降もチャレンジモードで勝負に挑めるという点ではこの展開もアリだよななんて。とにかく決勝進むまで4回も松井さんの声聴けた時点で満足度高いっす。
・しかし、オープニングで境正章さんが言ってた審査員奨励賞だか特別賞だかってネタが実現してたら松井さんも50万円貰えたのかー惜しい!
・あーそれにしても前も書いたかもですが松井さんマジでソロでCD出してくれないかなー。事務所で手焼きCD-Rとかでいいからさー和田社長〜。
とにかく充実した内容の放送でした。