演劇女子部『僕たち可憐な少年合唱団』in 池袋 シアターグリーンBOXinBOX(3/20)

観てきましたー。以下感想とか(ヘロヘロ申し訳&念のためネタばれ注意)。
・公演が始まって既に折り返しが過ぎて色んなヒトサマの感想を目にして気になり度上昇っぱなしだったこちらの作品、ようやく観に行くことができましたー。年度末進行に足を踏み入れつつある職場を早引けし、でも一応用事を済ませるためでもあるんだもんねとばかりにハローワーク池袋寄って同僚の方に渡す書類様式をゲットして(前橋のハロワは駅から遠いんすよ…)、以前ゲキハロ観た時も寄ったネパール料理屋さんで早めの夕飯食べてから会場へ。劇場前には既に結構な人がいて、ただグッズ売り場は空いてたのでパンフレットを購入。
・少し待ってると、研修生のみなさんが登場してCD、DVD、パーカーといった品々の販売を開始。そっか、CD欲しかったし…とも一度売り場に行って1枚購入。CDの方売ってたお3方はスミマセン、どなたがどなたやらわかりませんでしたが皆さん「ありがとうございましたー!」と元気に笑ってくれてカワイかったです。
・んで開場。こちらの劇場は5階までエレベーター乗る必要があるんすよねー。どうしても混雑するのがネックだなー確か℃-uteシアターグリーン3館同時上映の時もメンバー皆タイヘンだったとアフタートークで述べてたような、とか思い返しながら中へ。
・今回の席はA列、前に数字列が3つ分あるので見えるかなと思ったけど割と観やすくてよかったです。
・そして研修生のアナウンスがあったりする内開演。こちらの作品は2パターンあって今回観たのは“気球に乗ってどこまでも”編。それぞれでメインとなるメンバーが違い、こちらでは浜浦彩乃ちゃん、佐々木莉佳子ちゃん、山岸理子ちゃん、加賀楓ちゃんの4人が主に出てくるメンツとなってました。
・で、感想ですが、よかったっす!元々合唱好き(いわゆるNHKコンクール放送とか以前よく見てました。歌う方は大学からだから全然詳しくはないですが…)てのも大きいけど、メンバーが苦労しつつも心を合わせていい演奏を!て流れですが、そこに至るステップやどうして頑張ろうと思うことになるのか、という動機付け、要するに登場人物が行動起こすきっかけの作り方と、今回のタイトル“可憐な少年合唱団”という形態になる理由というのがなるほどーと感じさせられました。
・こういう内容だとどうしても共に頑張ろう!となるまでメンバー間であれこれぶつかったりというのがあって、そこら辺が長すぎるとキツいな、、というヘタれ人間にとっても、そういう描写は状況説明に必要な程度にまとめてその後の進展に向けて物語がどんどん進んでいく辺りのテンポの作り方とかも心地よかったです。
・演劇女子部というコンセプトで女性だけ、という部分については今でも思う所はややあるんですが…こちらの作品では設定の妙もあって上手くかみ合ってたと思います。
・佐々木ちゃんと加賀ちゃんが演じるキャラが男子について呆れつつ嘆息する場面、あの年頃の女子っぽさ見事に取り上げてて笑った。
・4人が披露する合唱、そうそう今参加してる合唱祭とかでもこんな感じにパートバランスなってる学校あったりするよね、と微笑ましくなったり。なんちゅーか、この年頃の子たちが歌うことで威力が無限大になるんだよなーこういう合唱曲って。オトナ合唱団でももちろん活力ある声で爽やかに表現されてる団沢山あるんですが、あの年頃の声が持つ煌めきってズルいと思う、ホントに。
・劇中で披露される歌、限られた日々が過ぎていくのを表すナンバーが、クライマックスへの緊張を表しつつエネルギッシュな未来への、そして友を思う気持ちが感じられていいなと。あと小川さんの歌う曲の意味、そうだったのか、とやられました。
・今回のメインキャスト、基本的に研修生のみなさんについてはほんと未だに疎くてスミマセン状態なんですが、浜浦ちゃんは確かひなフェスでMCつんく♂の代理が上手だったなーということで今回もその時のような役柄徹し力を全開に発揮、物語の中心となる役を見事に務め上げてました。
山岸理子ちゃんと加賀楓ちゃんは2人とも去年の『熱帯男子』で演じる姿観たことあって個人的になじみがあったのでまたステージでの姿見れて嬉しかったり。山岸さんは『熱帯〜』でもさりげにキーとなる役だったけど、こちらでも結構進展に関わるキャラクターだった気がしました。
佐々木莉佳子ちゃんは終演後の挨拶でもパンフレットでも“お芝居が初めてなので緊張している”旨コメントしていたけど、そう思えない程闊達な存在感をステージ上で見せてくれてたと思います。役柄の設定もあるのかもだけどとてもエネルギッシュでよかったです。
・そう、今回のバージョンではメインではなかった4人も合わせて研修生みんな活き活きしていて輝いてたと思いました。研修生公演も観に行きたくなったくらい。それにしても田辺奈菜美ちゃん大きくなったなぁ〜。それ言ったら宮本佳林ちゃんもだけど、『三億円少女』の頃とか思い起こすとしみじみしちゃうよ。
保田圭さん、持前の生真面目さと、でもどっかしらイジられちゃう雰囲気が活かされたいい役。あと、『B.B』でも感じたけど、歌声の力をとても認められているなと思います。クライマックスでの活躍含め見事でした。
・そしてそして小川麻琴さん。そう、今回はまこっちゃん目当てだったんすけど、どの位出るのかなー研修生のみなさん主演だしなーと考えてたけどどうしてどうして!割と序盤の内から登場し、しかも要所々々でストーリーテラー的に登場し、上記のやすすさんとのシーンでもあんな共演ステージが見られたり、そうして実は、そうだったのか…という設定。予想以上の登場具合、活躍っぷりに唸らされました。役柄も懐かしの『ハロモニ劇場』やニュースコーナーで発揮されてたようなオトボケ部分やツッコミボケキャラ、イキイキと皆を引っ張るいたずらっぽい笑顔、そして優しさで包み込むような表情と、小川さんの持ち味がかなり味わえるものだったと思いました。やーほんとこの小川さんの姿観れてよかったー週末の申込み分が外れたけど平日ムリして観にきてよかった!

ということで、とても充実した時間を過ごせた舞台でした。メインキャストみなそれぞれに見せ場があって、やすす姐さんとまこっさんのキャラクターも活かされてて、何より研修生の輝きと可能性を存分に感じ取ることが出来たミュージカルでした。
追記:パンフレット、出演陣の合唱の思い出が読めるのが個人的に興味深くてグッド。あと巻末で読み合わせ風景のスナップが見れるのがいいすね。保田さんや小川さんは研修生のみんなにとって相当お姉さんに見えたんだろうなー。