主観とか客観とかわかんねー。

―いわゆる君子なるものが俺と同じ強さの忿怒を感じてなおかつそれを抑え得るのだったら、そりゃ偉い。しかし、実際は、俺ほど強く怒りを感じやしないんだ。少なくとも、抑え得る程度に弱くしか感じていないのだ。きっと…………。
中島敦『弟子』)

物事に対する姿勢において他の人の表現に感じること、他の人からそう思われてる可能性などを考慮するとき、よくこのくだりが脳裏に浮かんでくる。