矢口さん連載1

7月26日 読売新聞夕刊 テレビ情報BOX 月一連載
ZYX矢口真里の絶対夢を倍に!」第一回

「こんちわー、「モーニング娘。」の矢口真里です。今度、新しいユニット「ZYX(ジックス)」を結成しました。おいら以外のメンバーは、みんな小学生!梅田えりかちゃん、矢島舞美ちゃん、嗣永桃子ちゃん、清水佐紀ちゃん、(以上小学六年生)、村上愛ちゃん(小学5年生)の五人です。
 おいらにも妹がいるんだけど、その妹より年下。ちょっとオバサン扱いされる気もするんですが、リーダーというよりも「お助けマン」的な役割で頑張っていきます。これから月一回、ZYXのことを中心に書いていきたいと思います。
 ところで、プロデューサーのつんく♂さんが考えたユニット名の由来、分かりますか?正解は「絶対(Z)、夢を(Y)、倍に(X=かける)」。おいらも「矢口」と「キッズ」をかけたのかなとか、いろいろ考えたんですけど、全然違ってました(笑)。
 デビュー曲の「行くZYX!FLY HIGH」(来月六日発売)も想像と百八十度違ってびっくり。おいらは「ミニモニ。」のライバルみたいな、明るくて楽しくて元気で、カラフルな衣装を着て・・・・・・みたいなのをイメージしていたんですけど、ものすごく格好良くてノリノリで、おいらが大好きな曲調です。
 衣装も大人っぽくて、自称セクシーのおいらとしては、「ミニモニ。」のかわいらしい衣装を着るのが痛々しくなってきたところなんで(笑)、すごくうれしかった。
 でも、東京・明治座のミュージカル「江戸っ娘。忠臣蔵」が終わったばかりなのに、セクシー系のユニット「ROMANS」に、夏恒例のシャッフルユニット「11WAYER」・・・・・・と、いろんな曲の振り付けを覚えなきゃいけなくて、頭の中がゴッチャゴチャ。いくら冷静なおいらでも(笑)、結構パニックになってますね。
 レコーディングも、違う曲を同じスタジオで一日で録音したり、家に帰ってからも振り付けのビデオを見たりで、自分の時間が少ない!そんな訳で、「ZYX」のメンバー全員が顔をそろえたのは、六月の終わり。デビューシングルのジャケット撮影の時が初めてでした。
 キッズのみんなは一人一人、名前や年齢、好きな食べ物とか言ってくれたんですが、あいさつとか、しゃべり方とかすごく良くできていて、「ああ、この子たちは絶対心配ない」と思いました。
私一人の撮影の時は、全員カメラマンさんの横にズラーッと並んで、ポーズの取り方を研究していましたね。でもねー、おいらも結構、写真が苦手なんで、「見本にしてもらうと、どうなんだろう」って思いました。「モーニング娘。」のメンバーでは、カオリン飯田圭織)はスタイルがいいから立っているだけで格好いいし、ポーズの種類が多いのは加護チャンと辻チャン。おいらも、「モーニング娘。」の振り付けの夏まゆみ先生の立ち姿を見て、鏡の前で研究してみたりしたんですけど。
 キッズのみんなにアドバイスする機会はまだ少ないけれど、いろいろ聞いてくれれば教えて上げることができるので、楽屋でのささいな話とかから仲良くなりながら、子供たちのあこがれになるような「最強のユニット」を目指していきたいですね。」

8月に発売予定のエッセイも、こういう感じで矢口さんの雰囲気を取り込んだ構成だといいなぁ。ZYXの1stが大好きな曲調と言っているのも嬉しかったし、キッズの5人についても立ち居振舞いがしっかりしていると評しているのもよかったなあと思います。矢口さんがそう評価するのなら、見ている側にしてもこれからの活動、心配ないと思えますから。しっかし、確かに自分の撮影時に並んで見つめられてたら緊張するだろうなぁ。矢口さんは不器用ではないけど、すごく器用というよりは着実な努力を積み重ねるタイプでもあると思うし。
ハローキッズ見てる限り、5人とも一緒に活動する機会が増えて慣れてくれば積極的に質問してくると思うんで矢口さんがまとめつつ、結束力を高めてすごいステージを生み出していって欲しいです。
記事の途中あたり、色んな曲の振り付け覚えるのに必死で自分の時間が無かった、てあたりが、うたばんで言ってた「駐車場で佇む事件」や「テレビの砂嵐凝視事件」の頃でしょうか。活躍を見て喜びながら言うのも説得力ないけど、体に無理はしないで欲しいってのも本音ではあるんですけどねぇ・・。難しいな。