うたばん

うわ、いきなり5分前紹介枠にも出ちゃってるよ。うたばん+ロケという組み合せでは過去の出演時幾度も超絶ハードな目に遭ってきたソニンだけども、今回は「うたばん韓国特派員」としてマトモなレポコーナーを担当することに。なんか逆ベクトルでこれでいいのかな?という気になってしまうのはソニンファン特有の現象だと思われます。
韓国ブームの今、「韓国と言えば私(みたいな)」というソニンがかの地に赴き日本ではまだ紹介されていないっつーモノやら所やらを探す、というのが今回の企画のコンセプト。「じゃあ俺たちに行かせてくれよ!」という貴さんや中居さんをなだめつつ放送されたVTRではタクシー運転手さんや地元料理店の人おすすめのレストランや森元首相も訪れたという高級宮廷料理店を巡るソニンの姿が。ゲームに勝たなきゃ食べれない、とかじゃなくて普通に料理を味わってるソニンが見られるなんて…!自分では一切れも食べられない牛肉を丸一日の労働後に夜中中300㌔移動の末ゲットしたりしてた彼女が。なんて貴重な映像なんだ!てのは大げさにしても、普通のロケ番組では当たり前なのにソニン+うたばんというシチュエーションだと「安心させといて何かあるんじゃねぇのか?」とか用心したくなってしまうのはいい加減ビョウキですかそうですか。まあ地元では珍重されるエイの刺身(ただし強烈なアンモニア臭)を悲鳴あげながら気丈にかじったり(そもそも刺身系苦手じゃなかったっけか?)なんてシーンもあったんですが、とりあえず食レポートにおいては行列の出来る人気店の激辛鶏料理「紅草火鶏」を紹介して一段落。
で、新曲『ジグソーパズル』の披露。TVサイズながらも間奏も少しだけど取り入れられててソニンの歌唱の持ち味は十分出せてたんじゃないかと思う。この曲についてはメロディ・展開・歌詞など楽曲自体がとにかくツボで、それをソニンが歌ってたら冷静な評価にはなりませんがな、つぅカンジなんで余り細かいところがどうとか世間的な受け止められ方とかについて語れないというか(や、もともと後半については語る技量も持ち合わせてないが)、好きな歌手が好みのフレーズ群歌ってくれりゃあ幸せにもなるってもんでしょ?みたいな。勿論発売時の評価が気になるのは確かだし売れたら「おっしゃあ!」とも思うけども。聴く機会も増えるしさ。
で、再びロケ映像に戻って、「冬のソナタ」の町や「JSA」「酔画仙」などの撮影場所に行ったりとか。冬ソナロケ地には当然日本人観光客がたっくさんいて「ソニ〜ン!」と方々からかかる声に“「うたばん」のソニンで〜す!”“「うたばん」よろしくお願いしま〜す”と宣伝しつつ歩いててガツドルの面目躍如な状態。一方映画の撮影セットでは作られたものながら南北の38度線を踏み越えて思わず涙するソニン。その心中はファンというだけじゃ想像するのは難しいけど、きっと色んな思いが交錯してるんだろう。「また泣いてんの?」「もう、“ソニンのVに涙あり”だよね」やー確かにそうだけども中居さん、でも今度の涙はこれまでとはまた違うと思いますよ。
そして街に出てCDショップに足を踏み入れるソニンSMAP柴咲コウさんのディスクは並んでいても自分のはない、と凹む。でも確かに柴咲さんの曲もいいっすよね。何つーか、女優やってる人が歌をうたうと、場の魅せ方ってのを出すのが上手いと思う。気持ちを迸らせるだけじゃなくて、より効果的な映像として歌うシーンを意識してるんじゃないか、みたいなねぇ。つか自分が気になったのはどっちかってぇとCDが並んでる棚の一番上にSMAPと並んで鬼束ちひろさんが大きく取り上げられてたことだったり。へぇ〜、韓国の人も鬼束さん聴くのかぁ。だったら主題歌が流れてた「トリック」も放送されてたりしたらいいのに。
ズレた話を戻して、売ってないなら歌っちゃえ!とばかりにギター片手に大きめの飲み屋で弾き語りを始めるソニン。おなじみの『I LOVE YOU』を披露すると居合わせたお客さんは手拍子で答えてくれる。この場所でソニンの歌声に触れた人たちの心にに少しでも彼女の存在が残ったらと思った。ナレーション「次に来たときは、きっと自分のCDもお店に並んでいる…といいな」うん、ホントにそうっすね。
そして最後は漢江市民公園へ。人だかりのしてる方へ向かってみると、そこにはどえらく体の柔らかいおじさんの姿が…!で、そのおじさん(トンさん)のビックリ芸の数々をスタジオで披露したとこでコーナーは終了。矢口さんもビックリの「箱入りおじさん」やらどれだけ酢を飲んでるんですか、的な「ジュースの逆さ飲み」でオチつけちゃうあたりはうたばんらしいっちゃらしいけども、ここんとこ除けば終始ソニンの活躍をきっちり見れた充実した放送でした。何せCM時間除いても20分はあったんだぜ?すげぇなおい。

自分はこれまでソニンを番組で取り上げる姿勢として、バラエティ的な方向性により楽しさを感じることが多かったです。マシューTVU-CDTVめちゃイケをはじめとした様々な番組でソニンは持って生まれたバラエティ適性に磨きをかけていったと思います。魅力的な歌をうたう力を持ちながらガツドルな姿勢で色んな事に挑戦していく姿勢は本当にかっこいいと思った。その中でうたばんについては、あれだ、マラソンとかドミノはまだよかったんだよ。「うた」というソニンにとって不可欠なものをど根性企画で意識させる、というコンセプトは見てるだけで辛いこともあったけど最終的にはソニンにとって得るものがあったんだ、と感じるものもあったりしてさ。でも3回目の100箇所ライブだけは、スタッフが言ったとされるセリフ、歌を伝える力うんぬん(しかもソニンに対するそれではなく比較対照として別のグループさしていったことば)にものすごい引っかかりっつか反発覚えて、それだけでかなりテンション下げてみてた。ソニンの頑張りや辛そうな様子はそれまでの放送以上に痛い程伝わるだけに余計きつかった。他を貶めることで好きな人の魅力を伝えてなんか欲しくない、そんなある意味自分勝手な気持ちが先に立って、ひたすら彼女を追い込む演出がこの回だけはいやで仕方なかった。
でも、今回の放送を見て、うたばんスタッフはソニンのこと相当に真剣に見て、その適性を活かそうとした番組作りしてるんだ、と感じた。そりゃ巷は韓国ブームで?とりあえず取り上げときゃ視聴率UPも望めるみたいな?んでレポーターとして韓国語も話せるし機転も利くしちょーどいーじゃん×2、EEJUMP!みたいな企画会議もあったりなかったりしたのかもしれんけど(何じゃそりゃ)それでも番組としてのクセというか持ち味を薄れさせるかもしれないラインに関わらずマトモなレポ番組に彼女を起用してくれた、それだけで前回登場時に抱いた反発心はかなり薄れた。
今後この番組でソニンがどういう風に取り上げられていくかはわからない。また以前のような過酷ロケものに挑戦するのかもしれないし、逆にほんの5分で歌に突入とかそれ以前に歌だけとかの状態になるかもしれない。でも今回の企画をやってくれたことは素直に感謝したいと思う。
まあ要約すれば、思ったよかマトモにツボをおさえたレポ企画でソニンの持ち味活かした構成で取り上げてくれてありがとう!みたいなカンジですかな。録画分をまた見直して楽しもう、という気分になれたし←これ重要。キツい企画モノは実は一度見たら見返す気になかなかなれなかったもんで。