地球感動配達人 走れ!ポストマン(10/19)

奈良発根性ガール松井絵里奈さんの活躍、見応えありました。
・放送1回目初っ端における司会の三宅裕司さんと内田恭子さんの会話(というかツッコミと反論模様)

内田:(『視聴者からの依頼を受けたポストマンが世界中に熱い想いを届ける』という番組趣旨を伝える中で)凍えるような極寒の国からですね、ほんとに干からびてしまいそうな、赤道直下の…
三宅:すいません、赤道直下でも干からびないと思います
内田:そうですね。でもホラ、水も飲めるか分からない中、ポストマンは行くわけですよ
三宅:飲めばいいじゃん!
内田:いやいや、無いかもしれないんですよ、そこには!!

・『ポストマンの掟』として“通訳や安全面の確保などを除き、配達中の出来事は全て自己責任”との説明がなされたりする。確かに以前放送されてたスペシャル時にもかなりハードそうだったもんなぁ。
・この番組で初めて海外に行くってことで、「絶対干からびると思う」と三宅さんに断言されるポストマンの一員川村陽介さん。
・さて、ここからいよいよ最初の依頼のVTRスタート。番組のユニフォームを着て地元奈良県奈良市を歩く松井さんの姿が映し出される。“バラエティやグラビアで活躍 元気印のがむしゃら系ポストマン”との説明ピッタリっすね。
・「あたし奈良県出身なんで、気合い入ってます!」という彼女が訪れた先は(株)奈良義肢という会社。そこの代表を務める瀧谷さんという方が今回の依頼者。事業の傍らアフガニスタンに義肢を届ける活動をしている最中、アゼルバイジャンから働きに来ている男性から、妹さんが足が悪いことを聞いたという。脊髄損傷で歩けない妹のために「装具」を作って欲しい、という。寸法用紙を貰って1984年生まれのサラさんという女性のための装具は出来たものの、男性は既に帰国してしまって姿を消していたらしい。
・ここで「(装具を付ければ)歩けるようになるかもしれない?」という松井さんの質問に「神経が切れているので歩くことはできない」「装具をつけて立つことが、健康のため、足の変形の防止、血流の循環のために良い」という説明が瀧谷さんからなされる。これはもしサラさんに会えた場合、松井さんから彼女に伝えなければならないこと。
・情報は、妹さんの名前と、アゼルバイジャンの首都バクーとしか聞いていない、写真もない、あとはお兄さんが建設関係の仕事をしていること、という少なさに思わず沈黙する松井さん。「…ホントにすいません」という依頼人の言葉に「、イエイエイエイエ!」と気を取り直す。
・瀧谷さんから“失った機能を補助する”という『装具』を受取り、いざアゼルバイジャンに向かう松井さん。約24時間のフライト→徒歩30分で首都行きのバス停着→首都へ。現地の宗教ゾロアスター教(拝火教)の寺院で依頼の成功を祈願し、建築現場を歩き回る。しかし、次々にカメラ撮影を拒否され、けんもほろろな対応をされてしまう。思わず「なんでカメラ(撮影が)こんなダメなんですか?そんな悪いモン撮ってないし」と愚痴をこぼす、その上道路わきを歩いていて乱暴にクラクション鳴らされたりして「ちょっと若干イラッとしてしまいました」という状況に。ついに道端にしゃがみ込んでしまう。「もうムリだって、ムリだと思いたくないけど、絶望的になった」という彼女はしかし、思いがけず見かけたスイカを試食させてもらい、元気を奮い起こす。「見つかる見つかる見つかる見つかる!」「大丈夫大丈夫、大丈夫だ!」と自らに言いきかせて聞き込みを再開したところで、「障害者の病院を当たった方がいいんじゃないか」との助言を受ける。
・スタッフ共々相談の結果、方向転換することに。一日無駄にしたんじゃないかとつぶやくも気を取り直し、当日の宿を探す松井さん。無事見つかり取れた部屋は「え、これホテル?」「めっちゃ暗いよ、廃墟じゃないの?」という場所でオマケに寝具も湿っていて埃くさいという状況だったらしい。が、取り合えずここで第一日目終了。
・VTRの合間で「恒例の“内田ポイント”なんですけども」と言い出して即座に「1回目!」と突っ込まれるウッチーさん。ここではアゼルバイジャンが面する“カスピ海”に関する知識が説明されてました。
・2日目、地元のジャンクフードである“グダブ”を食べたりしてちょっと笑顔取り戻した感じの松井さんはリハビリセンターに向かうため列車に乗ることに。ただ、公共機関ということで警察官から撮影禁止を言い渡されてしまったため、車内の模様は写真のみ。その様子を見る限り同乗者はフレンドリーな方々ばかりだったらしくよかったなーと思いました。
・着いた先で対応してくれた看護婦長スラさんからは、そのセンターにはいないけれど別のリハビリ施設にいるかもしれない、との情報を貰い、ラマナという町へ。そこの身体障害者勤労ホームで所長のラヒラさんに訊ねると、そこにもいなかったけれどあちこちに電話をかけてくれ、専門病院で手術を受けていたなら、それ程大きな病院はバクーに1つしかない、とそこの住所を教えてもらえることに。加えて「この病院でも見つけられなかったらもう一度、私に電話してきなさい、力になるわよ」との温かい言葉に「本当にありがとうございます」と頭下げる松井さん。カメラに向けて「ホッとしました」と日本語で言った後、思わず涙をぬぐう彼女に更に「障害のある人のために日本から来てくれてありがとう」と語るラヒラさん。「良いことをしているのになぜ泣くの?」と問われ泣き笑いの表情になる松井さん。
・「優しいんですよもう、ずっとほんとに、お母さんみたいに」というラヒラさんの元から、有力な情報に向けて走り出す松井さん。戻ったホテルで、出会った人達の優しさと「何でもかんでもダメだって言ってた」「自分が情けなくなった」と自分の不甲斐なさに再び涙をこぼす。そして「届けなきゃ…!」と決意を新たに。
・3日目、教えてもらった病院に。しかし、ここも公共機関。「カメラ大丈夫かわからないのでそっとお願いします」という彼女の予測どおり、撮影は禁止、ポストマン松井さんのみ室内に入れられるも激しい詰問の様子が聞こえたと思ったら音声まで途切れる。10分間の空白のち、「サンクス!」を連発しながら表れた松井さん、「見つけた!」「怖かった、怖かったー!」といいながら外へ向けて走る。表で説明したところでは、何者か、何でアゼルバイジャンを知ってるんだ、とか厳しく聞かれたらしい。「必死に(装具を)出して見せて、もうだめかと思ってー!」と恐怖交じりに尋問の模様を
語った松井さんはしかし、サラさんと思われる女性の住所を教えてもらうことに成功していた。バクー郊外の下町、セッキズンジキロメートルというところ。ついに松井さんは探していた人に会って想いを届けることが出来るのか?
・てところで配達人の松井さんが依頼人と共にスタジオに登場。ここでゲストの高橋英樹さんと榊原郁恵さんに、必ずしも届けられるとは限らない、と説明してナ、ナゼナゼここに来てそんなこと言うの!みたく責められる三宅さん。
・VTR再開して、目的地の町に着き、聞き込み重ねながら相手先の家にたどり着いた松井さん。玄関に現れたお母さんの案内でついに車椅子に乗ったサラさんに対面。思わず涙する松井さん。
・やや戸惑う彼女と家族に改めて「日本から来ました、松井絵里奈です」と名乗り、来訪の目的を説明。すると、家族からは3年前から彼女の“父”がいつも日本人に装具を依頼したことを話していた、という言葉が。瀧谷さんに依頼したのはサラさんの兄でなく父であったことが分かる。
・ここで、瀧谷さんから告げられた説明をする松井さん。「この装具は歩くことは出来ません」歩けないことを聞いて表情が曇るサラさんに「着けて立つことによって、健康になるので、私は、一緒に着けることを、協力します」と気持ちを込めて説明するも、また涙してしまう松井さんに家族から言葉が。「泣くのをやめて下さい」
・「良い事をしているのに、なぜ泣くの?サラまで悲しい気持ちになります」ラマナのホームでかけられたと同じような言葉に、「はい」と涙を拭って、装具の装着の手伝いにかかる松井さん。装具を組み立て、日本で練習してきたとおりにサラさんに着けて、家族の介添えの元ベッドから抱き起こす、と無事立つことに成功。サラさんにも笑顔が浮かんだ。
・夜になって、彼女の父が帰宅。依頼人からのVTRが見せられ、これにて松井さんの配達は完了したのでした。
・VTR後、スタジオから拍手と評価受けて「自分1人の気持ちだけだったらもう、全然、だめですね。瀧谷さんの想いがあると思ったら頑張れました」という松井さん。改めて依頼人からお礼を言われ、握手を交わしていました。
てことで、いやーやっぱすごいよ松井さん、カッコいいよ。改めて彼女の底力を実感した放送でした。ただでさえ根性ある所に今回の配達における松井さんの成長具合が更に見て取れて。スケジュールや健康上あまり頻繁なロケだと大変そうであまり無理はし過ぎないようにして欲しいと思いつつ、今後も期待してます。