MEN's WORK ★☆北区つかこうへい劇団協力公演『こもれびの中で 2009』in 文化学院(御茶ノ水)(6/13)

行ってきました。以下流れと感想(一応ネタばれ注意です)。
・開場時間少し前に文化学院に着くと既に列が出来てました。階段を登ってエレベーター乗り継いで受付通って会場の講堂へ。何か都心の映画館みたいな構造の学校っすね。
・受付のとこではジャガイモンと勝俣州和さん、『さとッチ!』で一緒の高山侑子さん、あと放送技術社という制作関係の会社からも花が来てるの確認。
・受付からすぐの所にパンフレット等の販売列が出来ていたため早速購入。この時台本を買わなかったことが後悔の元に…。
・幕が開く前に作・演出の西澤周市さんからご挨拶が。上演時間は1時間40分であること、講堂という環境上光が入ってしまうので途中での退席は出来るだけご遠慮願いたい、どうしてもという場合は後方からお願いします、というような諸注意もあり。
・客席は会場となった学校の生徒さんぽい人たちも結構多かったです。そしてファンクラブ席が前方なのでこりゃわかりやすいなぁ。
・そしていよいよ始まり。幕の引かれ方が何とも学校のステージっぽくてちょっとほのぼのしたりしたのもつかの間、舞台の導入部から惹き込まれた。
高校バスケ部最後の年と10年後とを交互する時の中で、登場人物達のかつての想いが交錯する。笑えたり、胸が痛くなったり、心に沁みたり、様々な感情が伝わる舞台でした。
・小川さんもErinaさんも伊藤久美子さんも相当バスケのシーン練習したんだろうな。
・マコラッチョは長台詞シーンもほぼ噛まずに、ていうか本当に主人公になりきっていたと思う。すごいよ。イベントのコントではあんなにカミカミなのに(何故ここでその話を)。
・コントといえば小川さんの役柄はまとめ役で尚且つその後の展開から感情を強く表す所もあったりするんですがその中でもひょうひょうとした面白みといった持ち味が活かされていて、少しハロモニ。での姿想起して懐かしくなったりもしました。
・部活の仲間を支える精神的支柱となる部分、大切にしている妹とのやり取り、コーチとの会話など、様々な部分で気持ちが動かされる場面だらけで。
・水野真花さん、高野愛さんの役柄、存在感ありました。やっぱりつかこうへい劇団の方すごいなと。あと栗林真弓さん演じたキャラクターはリボンの騎士の大臣的な位置づけでもあった気が。今後マコラッチョ外部の劇団さんとの作品でもこういう方向性でもチャレンジしてみて欲しいなとか。
・あの方がチームメイトの一員という構成はやるなぁと唸らされたっつーかどんどん違和感を覚えさせなくなっていくのがすごい。
・ラストシーンの後、カーテンコールでは音楽に合わせ自然と手拍子が。初日ということで小川さん、Erinaさん、伊藤さん、あと演出の西澤さんも数度の挨拶で「ありがとうございました」「気をつけて帰ってくださいね」と。
・開演前に近くの席で「寝ちゃったらどうしよう」的な会話してた生徒さんらしき子達が舞台途中からすすり上げる声聞こえて終演後に「泣いちゃった」と話あってたのがちょっと嬉しかったり。
ということで、各登場人物についてそれぞれの人物造形や心理も丁寧にさり気なく描写し過去と現在の状況を物語り、正統派なストーリーをストレートにスムーズに展開させながら輝きと眩しさと切なさを放ちつつ軽みを失わないバランス感覚と誠実さが感じられる、本当に魅力的な舞台でした。これまでに小川さんの舞台での演技、ハロプロでのステージ、コントでのキャラクター、それらひっくるめていいなと感じたことがある方全てにぜひとも観て欲しい作品だと思います。あ、あと体育会系で高校時代何かに打ち込んだ方にもぜひオススメかと。だって適当に部活やってた人間でもこんな気持ち動かされたんだもんな。
とにかく、本当にいい舞台で充実した時間を過ごすことが出来ました。あと数回の観劇も楽しみです。演出家さん曰く毎回少しずつ変化があるらしいのでそこも注目ですね。