MEN's WORK ★☆北区つかこうへい劇団協力公演『こもれびの中で 2009』in 滝野川会館(6/19)

千秋楽行ってきました。以下感想等。
6/13感想)(6/14昼感想)(6/17感想
・千秋楽ということで一段階上がった感じの雰囲気が会場を包んでいたような気がします。作・演出の西澤周市さんも姿を目に焼き付けて、というようなことおっしゃってたような。
・舞台の役者さん達のテンションもアップしてた感じが。気持ちのリミッターがかなりのとこまでこみ上げて来てるみたいに。小川さんも、想い込めるあまりに詰まる部分もあったけどそこがまた劇中の効果を高めていたとも思える。
・一方で目指していた道を絶たれた柴崎が気持ちの整理がつかなくて街を彷徨う場面、その心境を表すようなダンスのシーンではクールなパフォーマンスが魅力的だったんですが、その中で踊る小川さんの表情が結構活き活きしても感じられて、そこの部分ではああ、マコラッチョ本当ダンスが好きなんだなという気持ちが伝わってきてその意味でも特別に思えた部分でした。
・えーと、あのあれだ、西澤さんのブログにあった予告編。ビックリした。2回目のカーテンコールの挨拶時に姿の無い主役。幕が閉じて、突如流れるBGMはエヴァ。再び幕が上がったそこには黒ずくめの男達と、そして日本刀を担いだマコラッチョ。並みいる敵達を、バスローブ姿(何故だ!)の男をなぎ倒し、客席に向けて投げキッス。いやーいいねぇ。今度こういうタイプの役柄での舞台ってのもぜひ希望ですわー。キャラ的にはここぞというとこで見得を切る反面通常は今回の作品における栗林真弓さんみたいなタイプとかいいなーと思います。
・千秋楽ということで特に心に残った場面順に上げてみると、チームメイトとの賑やかな一幕、OG会前のマキ・コーチ・小原の会話、柴崎と高取(+平野と今泉)のやり取り、柴崎と小原の真剣な対話とその後の笑顔、柴崎の独白、マキとの応酬、上杉と堅嗣のデート…じゃなかったお誘いシーン、コーチと上杉、そして柴崎のやり取り、国体予選の場面、コーチと柴崎の会話、これからを語るチームメイトと柴崎、上杉と課長、同僚達とのやり取り、夜の街での柴崎・その後のダンスシーン、マキとの応酬、チームメイト、その後のコーチと上杉の会話、柴崎とマキの最後の会話、マキの独白、コーチとマキの対話・その後の心象風景、マキと小原の会話、チームメイトでのやり取り、全員揃ってのミニゲーム、そしてマキと柴崎のラストシーン…ってほぼ全部やないかい!
・グッズについて。改めて台本てナイスなアイテムですよね。どのシーンでももうト書きを読めばその光景が眼前によみがえるような気がします。
・握手会。一昨日もだけれど、それまでステージ上で目が離せない別世界を創り上げていたその人達自身と間近で接することに戸惑いを覚えるような、でもそういう魅力のある舞台に立っていたご本人方に直接感じた気持ちを伝える機会があることは間違いなくありがたいことで。
・やはり今回も緊張した握手、でもお3方それぞれに千秋楽おめでとうございますという事と、伊藤久美子さんには「ダンスのシーン格好よかったです」Erinaさんには「今度の舞台(7月に公演あるそうで)も頑張ってください」そして小川さんには「主人公を務めてらしたのが本当に嬉しかったです」「これからも応援しています」というようなことお伝えできました。伊藤さんとはあとタイミングの関係で「大変だったと思いますけども」『私達も楽しかったです』みたいな事もお話できました。
・マコラッチョの笑顔の威力はやっぱすごいわー、そしてこちらの言葉に「ありがとうございます」と改めての笑顔と「気をつけて帰ってくださいね」と返してくれたのも嬉しくて。
・握手終えた後、歩きながら見えた限りでは吉澤さん・石川さんからのものやモーニング娘。名義、あとタイムマシーン3号さんからの花が確認できました。センパイ方、連名ってのがまたニクイですねぇ〜。さすが東京アリス共演てこともある。
・会場を出る間際に小川さんの妹マキ役の高野愛さんに語りの場面がすごかったです、というようなことを、そしてその隣にいらしたコーチ役の三浦祐介さんが東京アリスのあの人の役で驚いたことなど(ってそれは感想かというかんじですがホントに驚いたもんで…)お伝え出来たりもしました。高野さんの語りは本当に印象的で副キャプテンの小原を演じる水野真花さんと共に毎回気持ちが惹きこまれてました。
・それにしても劇団員さんはほんとすごいですね、だってあれだけの力込めた舞台を演じきった後でグッズ販売や握手会整列やアンケート回収といった様々な業務をもこなしているという。こちらとしてもこれまで物語を構築していた方々がすぐ傍を駆け回っているという環境が何とも不思議な感覚でした。

今回、この『こもれびの中で』という作品で、主役という立場にたち、舞台上で活躍する小川さんの姿を観れたことは、本当に嬉しい体験でした。チームメイト間の信頼関係、仲間を想うが故の厳しさ、憧れに裏打ちされた悔しさ、姉妹の愛情と押さえきれない感情。例えその描く内容が自らの体験とはまったく離れていても、勇気付けられたり笑えたり切なくなったりと感情移入できる強い力が込められた物語の世界内で、応援しているメンバーが輝く姿をこの目にすることが出来た。ステージ上の彼女の姿、明るさ、牽引力、パワー、隠し持った弱さ、それら全てひっくるめて魅力のあるキャプテン柴崎という人物を演じきった小川さんの姿は心の中に焼きついてずっと在り続けることと思います。

これからも小川麻琴という人が舞台の上で演じる姿を観ていきたいです。あ、もちろんダンスも!歌も!コントも!って結局これまた全部だ!(そういうオチかい!)

追記:小川さんの想い

今回の舞台で本当にいろんな事を学ばせてもらいました。初めてのことばかりで始めは戸惑うばかりでしたが、チームこもれびのメンバーに支えられて一歩ずつ進んでこれました。演技初心者の私に沢山のことを親切に教えてくれました。
初の主演という事で正直かなり不安がありました…
でも、支えてくれる仲間がいたから挫けそうになった時も乗り越えて無事にやりきる事ができました。
今回、演出家の西澤さんを始めチームこもれびのメンバーに出会えて一緒に芝居ができた事、本当に嬉しく思います。
出逢い/小川麻琴−モバゲータウン

応援している一人として、その出逢いから生み出された舞台を味わうことが出来てよかったです。上記記事後半でマコラッチョが書いているとおり“いつかまた、チームこもれびが集まった時”というのが実現したらいいっすねぇ。